今回の総裁選では、実際に投票することはない若者との討論も話題になった。小泉陣営のステマ騒動を厳しく追求した高校生はこの総裁選をどう見ているのか、話を聞いた。
総裁候補と中高生が真っ向から議論を交わす討論会で、高校3年生の「しゅン」さん(17)は小泉氏に“直球質問”を投げた。なぜ「しゅン」さんは小泉氏にステマ騒動の質問をしようと思ったのだろうか。その理由を以下のように語った。
「周りの他の人たちは自分が聞きたいことや政策に関する質問が多かったが、僕は自分が聞きたいことでもあったし、SNSなどの世論を見ていると一番関心のある問題がステマの問題だったため、そこを踏まえた上でこれからの民主主義をどうやって守っていくのかを質問しようと思った」(高校3年生/「しゅン」さん、以下同)
ではその回答についてはどう受け止めたのだろうか。
「流れてくるコメントを見ていたら『答えられていない』と言っている人がいた。難しかった部分もあると思うが、できればもう少し具体的に答えてほしかった。これからSNSの自由民主主義社会において、『デマ情報をなくす』大義名分で言論統制をするかもしれないことが、僕は一番怖いと思っている」
「しゅン」さんが見た“意外な一面”とは?

「しゅン」さんは「(Q.国会議員になって良かったと思った瞬間は?)そんなにないよ。率直に言って」という、茂木氏の回答に「正直に答えてくれているなと思った」と述べ、今回の討論会で印象に残ったと話すエピソードを明かした。
5人の候補の中では“高市推し”だという「しゅン」さん。その理由について以下のように語る。
「僕自身、自民党の学生部の方とも話すことがあるが、よく言われるのが『今の自民党はダメだ』と。岸田氏くらいから左に寄っていった感じがして、本来あった自民党の形が失われてきた。僕自身もだが、自民党員の中にも安倍氏のような強いリーダーシップがあり保守を貫いてくれる方を求めている方が多いのではないか。高市氏自身が『今一度日本を洗濯し申し候』と言っていたが、本当に洗濯してほしいと思っている」
今回の討論会では、候補者たちと直接向き合い話を聞いたことで、“知らなかった一面”を見ることができたと言う。
「あまり林氏の印象がなかった。官房長官で真面目な顔をして記者会見をされている印象だったが、周りの候補者が話しているときに相槌を打ったりつぶやいたりしていて、意外と好印象だった。全員画面越しでしか見たことがない人たちだったため『いるんだな』『実在するんだな』と、身近でもないがそんな印象だ」
自分の身の回りの生活に影響する政治に関心があり討論会への参加を決意したというしゅンさんは、今後どのように政治と関わっていくのだろうか。
「いま政治と経済のことをやっていて苦じゃないので、そういう仕事に就けたら良いとは思っている。何がとか具体的には考えられていない」
(『ABEMAヒルズ』より)