4日に投開票が行われる自民党総裁選を前に、候補者5人が2日放送の「ABEMA Prime」で最後の討論会を行った。「解党的出直し」を掲げる中、10回以上の討論会を重ねたが、候補者たちがそれぞれ考える「幸せ」について語る場面があった。前幹事長の茂木敏充氏は、朝が苦手だと自らの“弱点”を語り「朝早くないのは、私にとって最高」とコメント。さらに趣味としてドラマ鑑賞をあげ、周囲から笑いを誘うユーモアセンスも見せた。
番組では、総裁選を直前に控えた候補が「保守とは何か。自民党は保守回帰するのか」「SNSなどネットの声はどこまで意識すべきか」などのテーマで討論。少数与党となり、野党との連携をどう考えるか、また直近の課題とされる物価高対策をどう進めるかなどを議論した。討論会の締めとして語られたのが「幸せとは何か」というもの。現在、ネットでは世の中の生きづらさを子ども向けの歌番組風に仕立てた「きょういくばんぐみのテーマ」がYouTubeで1800万回以上も再生されるなど、話題になっていることも紹介された。
各候補者が、世の中をどうやって幸せにするかを語る中、茂木氏は自身の生活から些細な幸せを紹介した。「幸せとは何かと言うと、まず日程表を見て、次の日の朝が早くないこと。明日早くないのは、私にとって最高の幸せだ」とし、また趣味に関しては「ドラマを見ている時は楽しい。それにジムに行くのも楽しい。政治をやっている時間が長いから、それと違う時間に没頭できるのがいい」とした。
ドラマには政治を舞台にしたものも多いが、これには「政治のドラマを見ていると、自民党(をモチーフにした党)の幹事長とかが出てくる。すると幹事長はだいたい一番悪い役になっている。もう常に悪いことを考えたり、人を貶めることを考えたり。自分はそうではないけれど(笑)」と幹事長経験者でしか言えないトークで、他の出演者たちから笑いを誘っていた。
なお、番組の締めくくりには、総裁選に向けた最後の討論会だったことについて、「みんな違った方が面白いが、最初は違った意見も収斂(しゅうれん)してきた。自民党が割れてはダメだという危機意識があり、いろいろな意見を受け入れながら1つにまとまらなければ自民党は立て直せないという思いを共有している」と述べていた。 (『ABEMA Prime』より)