4日、自民党総裁選挙で勝利した高市早苗新総裁(64)は「馬車馬のように働く」という宣言通り、党幹部の人事に着手しました。早くもいくつかの重要ポストに具体的な名前が浮上しています。
ライバル茂木氏&小林氏も起用か
5日午後4時55分、自民党本部。
「日曜日なのに、休んでください」
その2分後、やってきたのは麻生太郎最高顧問(85)です。よく見ると、手には“封筒”のようなものを持っています。2人は党執行部の人事について議論したとみられます。
2人が部屋に入ってから1時間ほどが経ち、麻生最高顧問が先に出てきました。高市総裁が出てきたのは、その40分後でした。
「(Q.人事はどれぐらい?)ぼちぼちです」
「(Q.幹事長はどなたにお願いする?)まだ本人にも言ってないです」
総裁選で自らの派閥に指示を出し、高市氏勝利の流れをつくったとされる麻生氏。関係者によると、幹事長には鈴木俊一総務会長(72)を充てる方向で調整しています。
麻生氏は副総裁での起用が検討されているほか、旧茂木派の木原稔前防衛大臣(56)を官房長官などで起用する案が有力です。
「後ろの大物を気にしながら物事を進めることができるのか、とても心配だ」
総裁選を争った4人についても、要職で起用する方針です。
朝日新聞は、茂木敏充氏(69)を外務大臣に、小林鷹之氏(50)を重要閣僚で処遇する意向だと伝えています。
小泉氏の農水大臣続投は?
林芳正氏(64)は新体制と距離があり、本人は「地方回りができる役職なら受けるが、それ以外なら引き受けずに次を目指す」と話しているといいます。
また、小泉進次郎氏(44)は自民党関係者から「農林水産大臣での続投がベストなのでは」という声も出ています。
一方、朝日新聞は「別の閣僚で処遇」と報道。このほか、旧安倍派幹部の萩生田光一元政調会長(62)を要職に起用する方針ですが、裏金問題に関与した経緯などから「党四役」や「閣僚」は見送る方向です。
高市新総裁の連立相手は?
連立の交渉を巡っても動きがありました。
新しい総理大臣を選ぶ臨時国会は15日に召集する方向で調整されていましたが、立憲民主党の安住幹事長は、自民党幹部から「日程変更の可能性」を伝えられたと明らかにしました。
自民党内で連立の最有力候補と目されていたのは日本維新の会でしたが、高市氏の勝利で国民民主党に照準が移りつつあります。
「政策協議などの申し入れがあれば、我々も誠実に向き合いたい」
(「グッド!モーニング」2025年10月6日放送分より)