政治

ABEMA NEWS

2025年10月8日 12:31

「選択的夫婦別姓や同性婚に反対も」海外メディアが伝えた高市新総裁の“トーンの変化” 弁護士・佐藤みのり氏が懸念「女性の登用増やすと言っているが…」

「選択的夫婦別姓や同性婚に反対も」海外メディアが伝えた高市新総裁の“トーンの変化” 弁護士・佐藤みのり氏が懸念「女性の登用増やすと言っているが…」
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 海外でもさまざまな報道をされた高市早苗新総裁の誕生。その評価と、選択的夫婦別姓などの政策について、弁護士・佐藤みのり氏と考える。

【映像】「ガラスの天井を破った」海外メディアの報道

 イギリスのBBCは「高市氏は保守で伝統を破るとして、長らく選択的夫婦別姓に反対。同性婚にも反対を唱えている。一方、近年ではトーンを落としてきていて、ベビーシッター代などの一部を税額控除する案を訴えた」などと報道している。

 佐藤氏は「全体的に日本での受け止めと似ている」と述べ、以下のように見解を示す。

「高市氏は女性、女性というところを前面には出してこなかった。そういった中で、少子化対策にもつながるような話などを出してきたことは良いことだと思う。特にベビーシッターについては、国家資格化も訴えている。かつて起きた、ベビーシッターが子どもにわいせつ行為をした上で殺害した事件をきっかけに、政府も価格や預けやすさだけではなく信頼できるかをきちんと確認することを言うようになった。国家資格化も意味があることなのだと思う」(佐藤みのり氏、以下同)

 一方で佐藤氏は“気になる政策”として選択的夫婦別姓を挙げた。

 「今の制度のもとで姓を変えているのはほとんど女性なわけで、キャリアアップの阻害になっているとか手続き的な負担を感じている。旧姓の使用で緩和するという意見も確かにあるが、現実は仕事の名前と戸籍の名前が違うといろいろと問題がある。経済界も言っているように、選択的夫婦別姓はこれからどんどん議論を進めるべき段階」とした上で、高市氏がトップになったことで選択的夫婦別姓の議論がストップするのではという懸念を示した。

「国会で議論していくことが大事なのに、トップが高市氏になるとトップが反対していることになり議論の俎上に上がらなくなるのでは、と思う。議論が必要と言われて何十年も経っているため、また今の時代で停滞してしまうのは残念だ」

 総裁選期間中に女性の登用を増やすとしていた高市氏。その通りの人事ができるのだろうか。

「女性の登用をなるべく増やすと言っているが、実際どうなるのかはこれから見ていかなければならない。若手の女性も起用することで、次の世代を支える女性を増やしていくことになる。旧来の男社会に女性を入れていく中で、女性の意見も政治に反映させていきやすくするので、女性が政治にもっと興味を持ちやすくする。こういったことは頑張ってほしいと期待している」

(『ABEMAヒルズ』より)

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