自民党と公明党の党首会談が行われ、公明党の斉藤鉄夫代表は「政治とカネ」をめぐって自民党側から十分な回答がなかったとして、「連立政権をいったん白紙とする」として26年にわたる連立解消を表明した。これを受けて、公明党中央幹事の伊佐進一氏が、『ABEMA Prime』で考えを語った。
【映像】「ずっとあった」自民への不満を明かす伊佐進一(実際の映像)
伊佐氏は、連立解消について、「政治とカネの問題だけじゃないと思っている。国民の皆さんが物価高含めて苦しい中、自公政権は、我々のこと本当に気にしてくれてるのか、わかってくれてるのか、こういう声がどんどん広がり、参議院選挙の負けに繋がり、もっと前は衆議院選挙の負けに繋がってきたと思う。これの一丁目一番地が、ある意味政治とカネの問題だと思う。みんなお金で困ってるのに、政治家だけ何百万もの不記載で税金を払うのはおかしいんじゃないかと。だから、信頼を取り戻す、この問題くらいちゃんとやらないといけないっていうのが我々の思いだった。でも、残念ながらいい回答を得られなかったということだ」と話す。
実際、公明支持者から自民への反発・不満が強かったのだろうか。「それはずっとあった。もちろん自公政権のこれまでの連立の価値は非常に大きかったと思う。価値の全然違う党が一緒に連立組んで四半世紀もやってきて、いろんな課題があっても最後は1つの答えを見つけてきた。それはやっぱり今、多様な価値観がある社会の中で幅広く受け入れられる案をずっと作り続けてきた、26年だったと思う。だから、これがなくなるのは本当に残念ではあるが、ここに至っては、『いい加減、そろそろ自民党と離れたらどう?』という声があったのも事実だ」と答えた。
連立解消は、公明党にとってプラスなのか。「公明党にとってプラスかマイナスよりも、日本の政治にとってプラスかマイナスかだと思う。我々がどんな政策を打とうが、結局は国民の皆さんの信頼がないと空回りしていく。やっぱり我々が問題視してるのは、昔からずっと政治とカネの問題があり、1歩1歩進むけど、結局じりじり進んでこなかった。この問題を解決できないのに、本当に国民の信頼を取り戻せるのか」と訴える。
さらに「例えば高市さんだけじゃなく、5人の総裁候補は、誰も政治とカネの話をしなかった。みんな『禊が済んだ』って言いながら、参議院選挙が終わった後も次から次へと新しい事実が出てくるわけだ。私は政治とカネが今1番政治の大きな一部だと思わないが、ここがクリアできないのに国民の皆さんに信頼を取り戻せるのかっていう話だ」と続けた。
今後については、「中道路線の役割はもちろん放棄するわけじゃないが、党として本当にやりたいことをしっかり主張していきたいと思っている」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)