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公明党の連立離脱で、高市早苗新総裁の総理大臣就任が危うくなっています。高市氏と距離を置く自民党議員からは総裁選挙のやり直しの求める声も出始めています。
自民党内から責任問う声も
電撃的な公明党の連立離脱から2日。自民党の高市総裁が初めてXを更新しました。
「自民党内では、衆参役員の皆様が一体となって、私が申し上げてきた『全員活躍』『全世代総力結集』の人事を進めて下さっていて、感謝にたえません」
公明党との決別については一切触れず、物価高対策などの課題に取り組む姿勢を強調しました。
「(少数与党ですから、仮に総理になれたら…ですが)、スピード感があります。全体像は『適材適所』の人事になると思います。とにかく、物価高対策など重要な党内議論を先にスタートさせたい一心です」
ただ、その自民党内からは高市執行部の責任を問うような声も出始めています。
自民党 野田聖子衆院議員
「(公明党の離脱で)どうなっちゃうんでしょうね。やっぱり人って相手とのコミュニケーション。今回の自民党のトップみたいな人たちは(自公連立に)アンチの発言が多かった。人間って悪口を言われると、言った方は忘れちゃう。言われた人は一生忘れない」(本人のvoicyから)
「(公明党の離脱で)どうなっちゃうんでしょうね。やっぱり人って相手とのコミュニケーション。今回の自民党のトップみたいな人たちは(自公連立に)アンチの発言が多かった。人間って悪口を言われると、言った方は忘れちゃう。言われた人は一生忘れない」(本人のvoicyから)
別の議員からは「総裁選のやり直し」という言葉も出ました。
自民党 船田元衆院議員
「この場合、石破総理に退陣を撤回してもらい、企業・団体献金の改革も含めた目先の懸案を処理し、そのうえで公明党との話し合いをもう一度やり直せないだろうか。それも難しいのであれば、高市総裁に一度退いていただき、早急に総裁選挙をやり直して、政権構想の立て直しを模索すべきである」(本人のFacebookから)
「この場合、石破総理に退陣を撤回してもらい、企業・団体献金の改革も含めた目先の懸案を処理し、そのうえで公明党との話し合いをもう一度やり直せないだろうか。それも難しいのであれば、高市総裁に一度退いていただき、早急に総裁選挙をやり直して、政権構想の立て直しを模索すべきである」(本人のFacebookから)
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自公対決選挙区「どうぞ自由に」
一方、斉藤鉄夫代表は、12日も立て続けにテレビ出演で公明党の考えを訴えました。
「(総理指名が)決選投票の場合は、政治状況を見てよく話し合って決めたい。自民党と26年間やってきて、離脱したとたんに野党党首の名前を書くことは、私自身としては考えられない」(NHK番組で)
今のところ、自民党にも野党側にも与する考えはないようです。ただし、連立解消の原因となった「政治とカネ」の問題を巡っては「野党案をまとめることも一つの選択肢だ」と語り、企業・団体献金の規制強化について、自民党抜きで次の臨時国会で成立を図る考えを見せています。
12日に公開された公明党のYouTube動画。連立を離脱した背景について、斉藤代表自ら切り込んでいきます。
「(Q.これ聞いていいのかな?麻生自民党副総裁が(離脱の理由に)関わっているのでは?)全く関係ありません。私、麻生政権の時の環境大臣でして、今でも時々一緒に食事をする仲。誰それが嫌いだから、高市さんに対してこういう対応に出たのではというのは全くのデマ」
さらに…。
「(Q.SNSで『公明党は媚中』、中国にこびているから、中国から『高市さんを総理にするな』と指示されたのでは?)全くのデマ。事実無根です」
「(Q.そういった指示も受けてない?)当たり前です」
「(Q.そういった指示も受けてない?)当たり前です」
自民党は、次の衆院選挙で公明党が去年の衆院選で擁立した小選挙区に独自候補を擁立する方向です。
斉藤代表は10日の党首会談で「どうぞ自由になさってください」と反対しない考えを伝えていました。
公明党の斉藤代表も、国政選挙で自民党ではなく野党の候補を応援することは「当然あり得る」と発言していて、自公の溝は深まるばかりです。
(「グッド!モーニング」2025年10月13日放送分より)
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