政治

ABEMA NEWS

2025年10月15日 07:31

急展開で一体“誰が”総理に?「選挙ドットコム」編集長が候補者の実現度&連立の“組み合わせ”を予想!

急展開で一体“誰が”総理に?「選挙ドットコム」編集長が候補者の実現度&連立の“組み合わせ”を予想!
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 自公の連立解消を受け、急に見えた“総理の椅子”にいろいろな駆け引きが始まっている。

【映像】総理大臣になる可能性がある人物(識者が解説)

 公明党の斉藤鉄夫代表は「とても首班指名で『高市早苗』と書くことはできない。首班指名では『斉藤鉄夫』と公明党として書かせていただきたい」と述べた。国民民主党の玉木雄一郎代表は「私自身、党の代表として、内閣総理大臣を務める覚悟はある。安全保障についての考え方を立憲民主党の中でまとめていただきたい」と語った。

 立憲民主党の野田佳彦代表は「大同団結すれば選挙しなくても政権交代が可能なんです。政治とカネの問題に決着をつけるためにも政権を取りたいと思っているんです。そのまさに大事な協議を私も政治生命をかけて、命をかけて挑戦したい」と訴えた。日本維新の会の藤田文武共同代表は「他党の代表でも良いから一本化したいということは、かなり党内向けにもリスクを負う話だし、勇気を持ってのご発言。私たちは真摯に向き合いたい」と応じた。

 かつてない混戦模様となりそうな総理大臣指名選挙。果たして野党がまとまり、政権交代は起こりえるのか。各党勢力の分析をもとに考えうるシナリオに迫る。

「選挙ドットコム」編集長が総理候補者の実現度を予想!

「選挙ドットコム」編集長が予想する衆議院の首班指名

 総理指名選挙は記名投票で、1回目に過半数の票を得た候補が総理に指名される。誰も過半数に届かなかった場合は2回目の上位2人で決選投票となり、勝った方が総理に指名される。

 「選挙ドットコム」編集長の鈴木邦和氏は「よほどのことがない限り党でまとまって投票するだろう」と述べ、各党が持つ票数をもとに投票のパターンと総理候補者の実現度を予想した。

「現実的には3人の候補に絞られている。自民党の高市氏、立憲民主党の野田氏、そして国民民主党の玉木氏だ。それ以外の方は票数的に現実的ではない状況。自民党の議員は間違いなく高市氏に入れるため、196票は固い。一方、野田氏に投票しそうな政党は立憲とれいわと共産くらいだろうとみられている。全部足しても165票にしかならないため、3候補の中では野田氏はかなり可能性が低いとみるべきだ。そして立憲と維新と国民が玉木氏に入れる可能性があるため、全部足すと210になり高市氏を逆転しうる状況だ」(鈴木邦和氏、以下同)

 しかし鈴木氏は「立憲と維新と国民が全員玉木氏に乗るのは非常にハードルが高い」と述べる。

「首班指名選挙がおそらく20日に行われるとみられている。今からだと相当短期間で決めなければならない。玉木氏がしきりに言っている、『基本政策が一致しなければならない。そうじゃないととても政権運営なんてできない。政権期間中何が起きるかわからないから、外交安全保障やエネルギーなど一致しなければならない』と言っている。実は基本政策が、立憲と国民の間で非常に隔たりが大きいし、外交安全保障でもエネルギーでも憲法でも全然違う。この一致を6日間でまとめることは、私はかなり不可能に近いと思う」

どうなる?連立の“組み合わせ”

「選挙ドットコム」編集長に聞く「連立 組み合わせ」

 また鈴木氏は「高市氏の可能性が一番高い」と語る。その場合の連立の組み合わせはどうなるのだろうか。

「保守系の政党(自民、国民、参政、保守)でまとまっても過半数にならない。また野党連合(立憲、維新、国民、れいわ、共産、参政、保守)で全部まとめても、過半数に届かない。事実上、野党だけでの連立政権はほぼ難しい。公明は連立を離脱したため、衆議院の期間中は連立政権に入らない。したがって、現実的には自民、維新、国民で連立政権を組むパターンしかないと思う」

 連立政権が本当に誕生するのだろうか。

「今回は連立政権そのものができないというのが私の見立てだ。自民、維新、国民3党が連立政権を組むのは、選挙調整などを含めると連立の枠組みに入れるイメージがない。したがって、連立政権はできずあくまで政策ごとの部分連合になる。例えば石破氏のときのように、補正予算は自公国民で、年金改革は自公立憲でという形で国会運営していくしかないのではないだろうか」

(『ABEMAヒルズ』より)

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