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公明党の連立離脱を受けて、政局が目まぐるしく動いています。自民党内からは、総理大臣指名選挙を延期し、高市早苗総裁が確実に選出されるめどが立つまで、石破茂総理大臣が続投して、総理と総裁を別の人物が務める現在の総総分離を続けるべきだという声も上がっています。
議員懇談会で公明離脱を謝罪
自民党 高市総裁
「今、自民党の総裁にはなったけど、総理にはなれないかもしれない女と言われている、かわいそうな高市早苗でございますが、ただ、こういう時も諦めません」
「今、自民党の総裁にはなったけど、総理にはなれないかもしれない女と言われている、かわいそうな高市早苗でございますが、ただ、こういう時も諦めません」
自らが置かれている状況をこう自虐的に語った、自民党の高市総裁。
これに先立ち行われた両院議員懇談会では、公明党の連立離脱について謝罪したうえで、総理指名選挙に全力を尽くすことを誓いました。
「首班指名の瞬間ギリギリまで、合意できる政党と一緒に歩める努力をしていく」
会合ではこんな驚くべきプランも飛び出したといいます。
自民党 船田元衆院議員
「臨時国会を開いたとしても首班指名を当面やらないで、石破総理のままで目先の懸案をきちんと処理をして頂いて、少し落ち着いた段階で、その首班指名を改めて行って、その時に高市総理ということになる。時間差を置いて対応するということも、一案ではないかという意見があった」
「臨時国会を開いたとしても首班指名を当面やらないで、石破総理のままで目先の懸案をきちんと処理をして頂いて、少し落ち着いた段階で、その首班指名を改めて行って、その時に高市総理ということになる。時間差を置いて対応するということも、一案ではないかという意見があった」
石破総理と高市総裁が併存している今の状態です。
今後、国会が召集されても石破総理が辞任しなければ、総理指名選挙は行われないため政権交代は起きないというシナリオです。野党の国民民主党からもこのような声が上がっています。
玉木雄一郎代表
「仮に政権の枠組み交渉が滞ったり、あるいはなかなかですね、着地点が見いだせないということであれば、いわゆる『総総分離』。国民のための速やかな物価高騰対策の実施、これをどうやったら速くできるのかというなかで、選択肢を考えていくことが重要だと思います」
「仮に政権の枠組み交渉が滞ったり、あるいはなかなかですね、着地点が見いだせないということであれば、いわゆる『総総分離』。国民のための速やかな物価高騰対策の実施、これをどうやったら速くできるのかというなかで、選択肢を考えていくことが重要だと思います」
連立難色の玉木氏に苦言 立憲・安住氏「私たちは本気」
政局が混乱するなか焦点となるのは、総理指名選挙で、野党が統一候補を立てられるのかどうかです。
14日に立憲、国民民主、維新の3党による幹事長会談が行われました。
国民民主 榛葉賀津也幹事長
「衆参どういう枠組みでの政権を構想されているのか、どういう枠組みで考えているのか、これをお示しいただきたいということを申し上げました」
「衆参どういう枠組みでの政権を構想されているのか、どういう枠組みで考えているのか、これをお示しいただきたいということを申し上げました」
日本維新の会 中司宏幹事長
「数だけの数合わせで終わってはいけないので、しっかりと理念・政策で一致点を見い出さなければならないということを申しました」
「数だけの数合わせで終わってはいけないので、しっかりと理念・政策で一致点を見い出さなければならないということを申しました」
国民民主と維新が“政策の一致”を求めたのに対し、きれいごとでは政権交代は実現できないと語った、立憲民主党の安住淳幹事長。
安住幹事長
「自民党にしてもうちにしても数合わせをやってんですよ。死に物狂いでどんなお考えであっても(自民超える)48人の票を集めるしかない。これが選挙ですから。もちろん理念は大事です。でも、皆さん現実の政治を動かしていくって、それだけじゃないんですよね。そういう点で言えば私たちの方がはるかに本気だから、場合によっては野田を降ろしてでもやらせてくださいと言っている」
「自民党にしてもうちにしても数合わせをやってんですよ。死に物狂いでどんなお考えであっても(自民超える)48人の票を集めるしかない。これが選挙ですから。もちろん理念は大事です。でも、皆さん現実の政治を動かしていくって、それだけじゃないんですよね。そういう点で言えば私たちの方がはるかに本気だから、場合によっては野田を降ろしてでもやらせてくださいと言っている」
15日に立憲、国民民主、維新の3党による党首会談が行われる予定です。
(「グッド!モーニング」2025年10月15日放送分より)
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