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2025年10月17日 19:57

自維接近で高市総理秒読み? 玉木氏ホンネは

自維接近で高市総理秒読み? 玉木氏ホンネは
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 自民党と日本維新の会の協議が17日午後、終わりました。両党が会見で、連立協議が大きく前進したと明かしました。

自民×維新「連立大きく前進」

 日本維新の会と自民党。緊張感漂う雰囲気のなか、口火を切ったのは、自民党の鈴木幹事長でした。

自民党 鈴木幹事長(72)
「たぶんこの中で、私が一番年上ですから。寝るのも体力がいるんですよ」

 大詰めを迎えた連立政権を見据えた政策協議。両党は連立へ向け、動き始めました。

両党は連立へ向け、動き始めた
両党は連立へ向け、動き始めた
自民党 高市総裁(64)
「しっかりと安定した政権をつくって、多くの国民の皆様に暮らしの安心を取り戻していただく、未来に希望を持っていただく。そのために安定した政権をつくろう、そのように考えて動いております」
「まだ合意と確約できる状況に、まだ至っていないと」
「まだ合意と確約できる状況に、まだ至っていないと」
日本維新の会 藤田共同代表(44)
「結論としては、今回の協議については大きく前進したものと両者で受け止めております。ここからすべての項目において文言もそうだし、最終の解釈、記述等も含めて、最終の調整、詰めを行っていくというかたちで前進したと」
「(Q.『大筋合意』か?)『大筋合意へ』と書きたいという意味ですか?いやいや、まだいくつか整理しないといけないことがありますので。非常に大きく前進したと。まだ合意と確約できる状況に、まだ至っていないと」
大きく前進したという連立協議
大きく前進したという連立協議
自民党 小林政調会長(50)
「(Q.きのうから大きく前進したと、どう何が前進した?)私の感触として、大きく前進したということです。大変申し訳ないですけれども相手のある話ですから、具体的な項目などについてのコメントは控えたいと思います」

 大きく前進したという連立協議。自民党内からは、すでにこんな声が…。

自民党内からは…
自民党内からは…
自民党 関係者A
「維新には重要閣僚を渡すことになるでしょう。副首都構想ができる総務大臣か、厚生労働大臣か。さすがに内閣特命担当じゃ軽い」
閣僚の数などの話は?
閣僚の数などの話は?
自民党 小林政調会長
「(Q.具体的な閣僚の数など、そういう話は?)ありません。本日は具体的な枠組みの話はしておりません」
閣僚ポストを含めたやりとりは?
閣僚ポストを含めたやりとりは?
自民党 高市総裁
「(Q.閣僚ポストを含めたやりとりを教えてください?)先ほど小林政調会長が本日の協議については会見をされたと思います。それが、すべてでございます」
「公明党とは熟年離婚だったが、維新とは成田離婚でもいい」
「公明党とは熟年離婚だったが、維新とは成田離婚でもいい」
自民党 関係者B
「とにかく高市さんを総裁で終わらせずに、総理官邸に入ってもらわないといけない。そのためにも、何でもはいはいと言うことをきいておけばいい。公明党とは熟年離婚だったが、維新とは成田離婚でもいい」
 “政策要望”12項目
“政策要望”12項目

 維新は12項目におよぶ政策実現を自民党に要望。16日の協議では、食料品の消費税率2年間ゼロと、企業・団体献金の廃止で折り合えず、さらに16日の協議には参加していない、維新の吉村代表から突然こんな条件が…。

突然こんな条件が…
突然こんな条件が…
日本維新の会 吉村代表(50)
「まずは政治家の政治改革やるべきだと思っています。我々維新の会の原点は、議員定数削減なんです。衆参合わせて700人、多すぎますね。改革のセンターピンは国会議員の定数の大幅削減だと。これを口だけじゃなくて、高市新総裁のもとでやっていただけるかどうか。(削減は)1割、例えば衆議院であれば500人いますから50人(削減)」

 吉村代表、国会議員の定数を1割削減する法案を来週21日に召集される臨時国会で提出することを連立合意の条件としました。

 16日の政策協議に出席した人は、「そんなことは言ってなかった」と驚きを隠せず、自民党内からも反発の声が…。

自民党内からも反発の声が…
自民党内からも反発の声が…
自民党 ベテラン議員
「今、与野党で議論している最中に、自民・維新でいきなり議員定数の削減は論外だ」
「協議体をつくって前向きに協議しましょうは、どこかで聞いた話でね」
「協議体をつくって前向きに協議しましょうは、どこかで聞いた話でね」
国民民主党 榛葉幹事長(58)
「新たに国会議員定数の削減と。次の臨時国会でこれをやりきらなきゃダメだと明言しましたので、自民党がこれをのむのか、それとも中途半端な形で妥協するのか。協議体をつくって前向きに協議しましょうは、どこかで聞いた話でね。維新がよほどの担保がないと、はしごを外される可能性もありますね」
「日本維新の会の皆さんのご意見、考え方というのは真摯に受け止めたつもりです」
「日本維新の会の皆さんのご意見、考え方というのは真摯に受け止めたつもりです」

 議員定数削減について、小林政調会長は…。

「議員定数の話だけではなくて、12項目含めて幅広く議論をさせていただいたと。1つ1つの具体的な論点について、相手のある話でございますから具体的なコメントは控えたいと思います。ただ、すべての項目において、論点におきまして、日本維新の会の皆さんのご意見、考え方というのは真摯に受け止めたつもりです」
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野田氏「だまされちゃいけない」

「『それやりましょう』と自民党が言ったら、それは絶対ウソだと思いますよ」
「『それやりましょう』と自民党が言ったら、それは絶対ウソだと思いますよ」

 吉村代表が突きつけた条件について、立憲民主党の野田代表は…。

立憲民主党 野田代表(68)
「臨時国会は58日間ですよ。与党案をまとめるのだって大変ですよ。それを野党に共有して58日間で、できるわけないじゃないですか。物価高の問題がある。補正予算の問題がある。色んなテーマがありますよ。暫定税率の問題がある。58日間で『えいや!』で数十の議員定数を削減できるわけない。『それやりましょう』と自民党が言ったら、それは絶対ウソだと思いますよ。だまされちゃいけない」

 野田代表は「政治資金の問題をうやむやにして次のテーマの議員定数削減に進むのは順番が間違っている」とも批判。ただ、維新に対しては…。

「我々は3党で協議するお店は常に開いておきたい」
「我々は3党で協議するお店は常に開いておきたい」
立憲民主党 野田代表
「うかつに連立を組むなんてことは、やめたほうがいいと。我々は3党で協議するお店は常に開いておきたい。カムバック維新と思っています」

玉木氏「二枚舌は言いすぎた」

 急接近した自民党と日本維新の会。

「自民党とやるんだったら、最初から言ってよって感じですよね」
「自民党とやるんだったら、最初から言ってよって感じですよね」
国民民主党 玉木代表(56)
「自民党とやるんだったら、最初から言ってよって感じですよね。ちょっと二枚舌みたいな感じで」

 と、不満を見せていた玉木代表ですが、17日に改めて話を聞くと…。

「二枚舌」という言葉もあったが?
「二枚舌」という言葉もあったが?
国民民主党 玉木代表
「(Q.『二枚舌』という言葉もあったが?)ちょっと強く言いすぎました。それだけ期待があったというかね。ちょっと落胆があったのかなという感じですかね」
「(Q.維新が先に動いた印象だが?)維新は決断した。国民民主党は遅い。決断できないと言われるのは、過去色々約束しながら、ほごにされてきた歴史もあるので、1つ1つ確認をしながら連携を強められるのかどうか見定めつつ進めていきたい。その意味では、この慎重さを決断が遅いと言われれば、その批判は甘んじて受けますけど。約束が果たされるんだったら、さらに連携については強化していこうと。段階論をとっていますね」
自維連立なら「103万円の壁」優先度下がる?
自維連立なら「103万円の壁」優先度下がる?
国民民主党 玉木代表
「(Q.連立入りも最終的にはあり得る?)そこは、どこまで今回やってくれるのかと、やれるのかということを見定めて、どこまで到達するかを判断するということになります」
「(Q.自維連立なら『103万円の壁』優先度下がる?)下げると困るのは国民ですよね。今、維新が言っている項目も大切だと思うんですが、ちょっと時間のかかる話ばかりですよね。維新の12項目の中に『年収の壁の引き上げ』は入ってないんですよね。やっぱり我々が言わない限りは実現できないんだと思って、改めて国民民主党の必要性と、やっぱり国民民主党は頑張らなきゃいけないと」

 大きく前進した自民党と日本維新の会の連立協議。維新側は立憲民主党と国民民主党に対し、総理大臣指名選挙の野党統一候補擁立の協議については、今後は行わないことを伝えました。

「さらなる協議の進展を見守りたいと思います」
「さらなる協議の進展を見守りたいと思います」
国民民主党 玉木代表
「自民党と維新の間の連立協議ですけれども、前進はあったということですけど、きょうはまとまらなかったと。来週火曜日にも国会が開かれますけれども、それまでまだどうなるのか、予断をもって何かを申し上げることは差し控えたいと思いますので、さらなる協議の進展を見守りたいと思います」
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