チームみらいの党首・安野貴博氏が、2日に発表したツール「みらいまる見え政治資金」。参院選で掲げた「政治とカネの問題を終わらせる」という公約の第一歩として作成され、チームみらいの収支は早くもホームページで公開されている。
【映像】収支の流れが細かく“まる見え”…ツールを使う様子(実際の映像)
そして16日には、国会でどんな法案が検討されているかを、わかりやすく伝えるプラットフォーム「みらい議会」をリリースした。『ABEMA Prime』では、チームみらいが開発した2つのツールについて、安野氏がで詳しく紹介した。
■「みらい議会」

「みらい議会」を開発した経緯について、安野氏は「どういう議案が提出されているのか、参議院のページなどで公開されているが、正直、非常に難しい。また、法案が通ったときはニュースになるけど、通る前に何の議論しているのかって、実はうまく知る方法がなかった。そうした中で、永田町での議論を見える化していくことが非常に重要だと思った」。
仕組みについては、「AIを活用しながら、“詳しく知りたいモード”と“優しく読みたいモード”の2つがある。内容は同じだが、いろんな人にとって頭に入りやすいコンテンツになっているかと思う」と説明する。
このツールの特徴的なところは、「例えば、提案前なのか、後なのかのステータス。YouTubeでの動画で解説をしていたり、賛成意見、反対意見、それぞれどういうものが出ているのか。チームみらいのスタンスはどちらなのかをまとめている。こういったものを通じて、国会の中で何が起きているのかを、わかりやすく伝えようと考えている」と述べた。
■「みらいまる見え政治資金」

「みらいまる見え政治資金」については、「今まで政治家は、政治資金収支報告書というものでお金を報告してはいるが、正直相当リテラシーがないとわからない。それをウェブ上で、簡単に見ることができるようになっていて、ネットで検索していただければすぐにアクセスできる」。
このツールでは、寄付や使途などが表やグラフ、バランスシートで簡単に確認でき、「何にいくら使ったのかが全部1円単位で見えるようになっている」という。
安野氏は、「今までここまでのレベルの公開を期中にやるのは、できるわけないと言われていたが、政治家が意思を持ってやれば“ここまでできるんだ”っていうことを1つ示せたのは大きいと思っている」と語った。
政治ジャーナリストの青山和弘氏は、政治資金について「透明化や公開するのは当たり前のことだ。その根本に立ち返るという意味では、これは素晴らしい試みだと思う」と賞賛した。
浸透するかについては、「なかなか難しい」としつつも、「今はSNSの時代だし、外からのプレッシャーがどれぐらいかかるかだ」との見方を示す。さらに、「こういう流れに乗らないと、政治家の身分が危ないということになれば、一気に広がる可能性はあると思う」とコメント。安野氏も「有権者の方がどう反応するのかにすごく依存していると思う」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)