20日、自民党と維新の会は連立政権の合意書に署名、維新からは大臣を出さない「閣外協力」の形での合意だ。これにより、21日の総理大臣指名選挙では高市氏の選出が確実な情勢となった。初の女性総理誕生となる
【映像】「早い時期に解散総選挙になるんじゃないか」今後を予測する竹中平蔵氏(実際の映像)
こうした動きに、経済学者の竹中平蔵氏が自身の考えを『ABEMA Prime』で語った。
■「維新は”距離感”をものすごく意識している気がする」
竹中氏は「維新は”距離感”をものすごく意識している気がする」と語る。
維新が一番やりたいことについて、「理屈から言うと副首都構想のはずだ」との見解を示す。「政府にいるのといないのでは情報量が全然違う。副首都構想を担当する閣僚を維新から送るのが1つのシナリオだった。しかし、私が聞いたところによると、維新元代表・松井一郎さんなどが、それに反対し、距離を置いている」。
■定数削減は「そんな簡単にできるわけない」
合意文書にも含まれる定数削減については、「こういう言い方をすると失礼かもしれないが、そんな簡単にできるわけない。議員立法を出したって、国会で潰されて終わる可能性がある。?だから、実現できることは合意文書から見えない。これはもう高市政権が分離しているように見える」と話す。
また、「高市さんには本当に頑張ってほしいと思うが、安倍晋三さんは『保守ほど分裂する』とよく言っていた。例えば、中国に対して勇ましく物事を言っても、現実には習近平さんと喧嘩するわけにもいかない。だから、リアリスティックな政策を取らざるを得ない。そうすると保守の中で『話が違うじゃないか』と批判が出てくる」。
そうした上で「想像の話になるが、比較的早い時期に解散総選挙に踏み切る可能性もある。それも踏まえて、距離感を図りかねてるのが、今回の合意文書に出てるような気がする」と分析した。
(『ABEMA Prime』より)