高市新政権が本格始動しました。朝から北朝鮮のミサイル対応に、鳥インフルエンザ対策と、フル回転です。
高市政権始動 朝からフル回転
総理大臣として迎えた初めての朝…。
「(Q.ぶらさがり(取材)よろしいでしょうか?)ミサイルのことがありまして、予定を変更しましたので、後ほど」
この1時間ほど前に北朝鮮が短距離弾道ミサイル数発を発射。さらに国内では、今シーズン初の鳥インフルエンザが確認されるなど対応に追われています。
「決断と前進の内閣。みんなでしっかりと意思決定をしたら、前に進んでいく、それもスピード上げて進んでいく、その思いで懸命に働いて参ります」
新旧大臣引き継ぎ式 男泣きも
弾道ミサイルは「防衛省」が管轄、鳥インフルエンザは「農水省」が管轄。その2つの省庁を行き来することになったのが、小泉進次郎大臣です。
まずは農水省で、新任の鈴木憲和農水大臣に引き継ぎ…。
「鈴木新大臣におかれましては、元農林水産省職員ということで」
およそ16年前の鈴木農水大臣、農水省職員として農作業を体験する姿です。その後、国会議員に転身、43歳で農水大臣に抜擢(ばってき)されました。その鈴木大臣、22日朝はこんなアドバイスを求めました。
「メディア対応のあり方も含めて、ぜひご指導いただけたらと思います」
小泉大臣は、農水大臣在任154日で、実に155回の会見を開いていました。
「(会見は)あんなにいっぱいやらない方がいいですよ」
その小泉大臣を待っていたのが、防衛省です。
「きょうからお世話になりますが、皆さんどうぞよろしくお願いいたします」
中谷前大臣からは色紙がプレゼントされました。「信念」と書かれていました。
「あの引継ぎを。これで終わりじゃない」
これまで参議院選挙での敗北や石破総理退陣、そして自らの退任会見で涙を見せてきた、村上前総務大臣。22日の引き継ぎ式では涙腺崩壊を回避しましたが…。
午前11時すぎの総務大臣交代式では、やっぱり、男泣き。そして職員と最後のお別れです。
「国民を守り、助けられるのは最後のとりでの総務省です。頑張ってください」
こちらは高市内閣最年少42歳の小野田紀美大臣。
「私よりデカくドーンと」
「やめてくださいよ。先輩。ほらもう、なんかズレてきた」
「これだけは言うとくぞというのがあったら」
「いずれの分野も重要ですので」
とてもフランクな引き継ぎでした。
「すごいんだよ。私の前任が高市さんでしょ」
「その前がコバホーク」
「3、4だからね」
こちらも21日から作業が始まりました。歴代総理が描かれた湯呑です。初めて女性の顔が刻まれました。
湯呑に描かれたデザインがこちら。奇しくも14年前、当時の野田総理の隣に描かれています。
「きれいな、くっきりとした眉毛をされていましたので、その辺の特徴を捉えられたかなと思います」
因みにこちらのデザインも準備されていました。
人気と売り上げが比例するという歴代総理の湯のみ。今回は既に石破総理時代に売り上げた、およそ4000個を上回る、5000個以上の注文が入ったとのことです。
「今、物価高とか問題があるので、僕らも製造メーカーで物を売る仕事ですので、経済がまわってくれると、たくさん湯飲みが売れるので、頑張っていただきたいと思います」
高市政権“物価高対策”
高市総理が掲げているのが積極財政。それは即ち、政府がお金を投じて景気を良くしていこうとする政策です。
21日の夜、午後11時過ぎから行われた初閣議で、高市総理は物価高に対応する経済対策の策定を指示。
ガソリン税の暫定税率の廃止のほか、冬場に向けて電気・ガス料金の支援策、そして年収103万円の壁も引き上げる方針です。2万円の給付については実施しないと明言しました。
「いわゆる103万円の壁でございますが、今般、自民党・維新の連立合意を踏まえまして、所得税の基礎控除等をインフレの進展に応じて見直す。その制度設計については令和7年内、今年です。今年の年末をめどに取りまとめてます」
インターネット上では、財務省が国民生活よりも財政均衡を優先しているとして、“ザイム真理教”と揶揄(やゆ)する言葉が広がり、定期的なデモが起きています。
「ザイム真理教だからということで、デモが起きるというスタンスになってしまっていると、夢や期待が残る国にならなくちゃいけないということ」
27日にはアメリカのトランプ大統領が来日することが正式に決定。首脳会談が行われます。