政治

ABEMA NEWS

2025年10月22日 20:00

自民会派入りのN党・齊藤健一郎参院議員「(政策は)全部賛成。NHKの予算だけは交渉しようかと」「自民党に入りたいぐらい」

自民会派入りのN党・齊藤健一郎参院議員「(政策は)全部賛成。NHKの予算だけは交渉しようかと」「自民党に入りたいぐらい」
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 実業家・堀江貴文氏の運転手を経て政界入りした、NHKから国民を守る党(以下、N党)の齊藤健一郎参院議員が、10月21日の『ABEMA Prime』に出演。15日付で自民党の会派「自民党・無所属の会」に入会した経緯と、高市内閣誕生を受けての展望を語った。

【映像】N党議員がぶっちゃけ「自民党に入りたいぐらい」

 7月の参院選で浜田聡前参院議員が落選したため、N党唯一の国会議員となった齊藤氏。2人以上の議員で結成できる「会派」は、1人になると自動的に消滅する。「1人になって会派がなくなり、国会内で“無所属”になってしまった。パワーが衰えてしまったので、『参議院の3議席のうちの1つを僕に埋めさせてほしい』『ぜひとも自民党会派に入れてください』と僕のほうからラブコールを送った。ありがたいことに、石井準一参院幹事長から『一緒にやろう』と言っていただいた」と経緯を語る。

 国民の負担を減らす「NHKスクランブル放送化(契約者のみが受信できる放送)」の推進など、政策協議事項を申し入れたという。「あくまでも自民党の会派内で、だいぶ譲歩した形でお願いした。少しでもNHK問題を取り扱うことができる立場を確保するのが大事なので、(入会を)受け入れていただいただけで本当にありがたい」。

 また、“与党議員”であることのメリットを問われると、齊藤氏は「やはり官僚、NHKの対応が水面下で変わってくる。私を受け入れてくれたこと自体がプレッシャーになるし、世界のスクランブル化の流れもある中で、私の1議席が推進剤になると信じている」と意気込んだ。

 自民党の会派入りをしたことで「反対したら造反になってしまうので、(政策は)全部賛成する」というが、一方で「NHKの予算だけは毎回反対し、他党にも反対をお願いしてきたので、そこだけはなんとか交渉しようと。次の通常国会の時に、もしかしたら造反でクビになるかもしれない(笑)」とも語った。

 これに政治評論家でジャーナリストの平井文夫氏は「(クビには)ならないだろう。衆議院は幅があっていろいろ人を探せるが、参議院は幅がない。今回の総理指名選挙、国民民主の小林さんが間違えて高市さんに入れたので1票多いが、なかったらぴったり。齊藤さんがいなかったら1票足りないわけだ」と、大事な1議席であると指摘した。

 今回の閣僚人事で、前官房長官の林芳正氏が総務大臣に就任した。齊藤氏が「林総務大臣の過去の発言を見ても、NHKのことにあまり興味はないのではないか。高市総理のほうが振り向いてくれると思うので、政権自体が向いてくれるよう、会派内でどこまで発言して問題を共有できるかが大事だ」との見方を示すと、平井氏は「保守系の政治家はNHKに対して懸念を持っているので、高市さんは石破さんや岸田さんよりは温度感が高い」。

 このまま自民党入りする未来はあるのか。齊藤氏は「自民党議員の先生方にも『もう自民党議員みたいだね』とずっと前から言われていて、むしろなりたいぐらい。ただ、僕は全国比例で当選しているので、自民党にはなれない。次の3年後、党がもしなくなることがあれば…」と語った。(『ABEMA Prime』より)

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