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石破内閣の方針から変わるのは、コメ政策だけではありません。高市政権では「強い経済」を掲げ、積極財政を鮮明に打ち出しています。
「ザイム真理教」意識転換を要求
「責任ある積極財政」と話したのは、高市政権の経済財政運営のかじ取りを担う片山さつき新財務大臣(66)。かつて女性初の主計官を務めたキャリア官僚が、20年ぶりに古巣に戻りました。
「外に出て20年になりますが、ザイム真理教だからとデモが起きる対応になっている」
財務省が国民生活よりも財政再建を優先しているとして、「ザイム真理教」と揶揄(やゆ)する言葉が広がっていることを引き合いに、職員の意識転換を求めました。
「財政の帳尻を合わせることだけが究極目的じゃなくて、成長する日本を将来に残すことで夢や期待が残る国にならねばいけない」
ガソリン減税などの経済対策については、「目的を達するのに十分な規模にする」と意気込みました。
実際に経済対策を取りまとめるのが、成長戦略担当大臣の城内実氏(60)です。
「成長の果実を国民の皆様にしっかりと届けることが重要。それに向けて取り組んでいく」
城内氏は「責任ある積極財政を推進する議員連盟」という会を3年前に立ち上げ、顧問を務めています。会員は70人いますが、その中からおよそ30人が大臣や副大臣などの政務三役に選ばれました。
経済安全保障担当大臣に就任した小野田紀美氏(42)もその一人です。
「政治が悪いんです。いっぱい外国人観光客を呼ぼう、いっぱい労働力を呼ぼうとしている政治が悪いんですが」(5月)
保守的な政治信条で知られる小野田氏は、経済のほか外国人政策も担当します。
「一部の外国人による犯罪や迷惑行為。各種制度の不適切な利用などにより、国民が不安や不公平を感じる状況も現在生じている。排外主義に陥ってはならないが、国民の安全安心の確保は経済成長に不可欠」
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26年前に「高市内閣成立」構想
閣僚人事について、高市早苗総理大臣の考え方を知る手がかりがあります。
「実は高市氏は、党総裁指名を獲得した日から組閣に向けての作業に取り掛かっていた」
26年前、「高市内閣成立」というタイトルで本人が書いた文章です。将来、総理になった自分をシミュレーションしたもので、その中に閣僚人事に触れた一説があります。
「政治姿勢や政策で強い共感を覚えた議員数十名を閣僚候補として頭に叩き込む。各議員の平素の活動ぶりや専門性について、ヒアリングを行った」
実際、高市総理は日頃から国会議員の得意分野や活動をメモし、ノートにまとめていたという声もあります。
(「グッド!モーニング」2025年10月23日放送分より)
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