トランプ大統領と高市早苗総理大臣(64)は28日午後、横須賀基地を視察しました。トランプ大統領は多くのアメリカ兵に見つめられながら、原子力空母「ジョージ・ワシントン」で演説を行いました。初の直接会談で、2人の仲は深まったのでしょうか。
“おもてなし”初会談の成果は?
和やかな雰囲気のなか行われた昼食会。
「まずは総理大臣就任、おめでとうございます」
6年ぶりに来日したアメリカのトランプ大統領。28日は「アメリカ・ファースト」のおもてなしです。
「大統領閣下、日本へようこそ」
まずは固い握手。初めての対面に英語で短いあいさつを交わした両首脳。初めてのツーショット撮影では、高市総理はうれしそうな仕草を見せる場面も。
今回の首脳会談にあたり、高市総理はプロゴルファー・松山英樹選手のサインが入ったゴルフバッグ、金箔(きんぱく)を施したゴルフボール、さらにサプライズで安倍晋三元総理が使っていたパターをトランプ大統領にプレゼント。
「晋三が使っていたパターです」
さらに高市総理、こんなものもプレゼント。
先月19日の「Japan is Back」という発言にヒントを得た、いかにもトランプ大統領が好みそうなものでした。
今後の日米関係を左右する日米首脳会談。予定より少し遅れて始まりました。
「開始が遅れまして、失礼致しました。今、トランプ大統領の部屋で野球を見ておりました。1対0でドジャースが勝ってます…」
大谷翔平選手が出場しているメジャーリーグ、ワールドシリーズ第3戦の途中経過の報告から始まった会談。
「日米は世界で最も偉大な同盟になりました。私は日本の国益を守り抜くために、強い日本外交を取り戻す決意です。日本とアメリカをより強く豊かにするために、日米同盟の新たな黄金時代をトランプ大統領と共につくり上げていきたいと願っております」
これに対し、トランプ大統領は…。
「私は日本という国が好きですし、非常に尊敬しています。私たちの関係は、今まで以上に強固なものになるでしょう。私たちは最強レベルの同盟国です。安倍元総理大臣などから聞いていますが、あなたはすばらしい総理大臣の1人となるでしょう。女性初の総理大臣となったことを祝福します」
会談後、両首脳は日米関税協議を巡って、合意内容の着実な実施を確認する共同文書などに署名しました。
大統領就任後、8つの戦争を解決したとするトランプ大統領。ノーベル平和賞受賞に意欲をみせていることから、高市総理はトランプ大統領に対してノーベル平和賞に推薦する意向を伝えました。
また、プロゴルファー・松山英樹選手のサイン入りのゴルフバッグ、金箔を施したゴルフボール、安倍元総理が使っていたパターをプレゼント。さらに「Japan is Back」と書かれた帽子もプレゼントしました。
そのトランプ大統領、高市総理と共に北朝鮮による拉致被害者の家族とも面会。できる限りのことはすると約束しました。
トランプ大統領は、拉致被害者支援活動のシンボル、ブルーリボンのバッジを受け取ると…。
「トランプ大統領は『これつけるよ』と。つけて下されば、うれしいなと感じております」
高市総理とトランプ大統領 米軍基地へ
この後、トランプ大統領はアメリカ海軍横須賀基地を視察するため、大統領専用ヘリ「マリーンワン」へ。高市総理、パンツ姿に着替えて同行しました。
両首脳が視察したのは、アメリカの原子力空母「ジョージ・ワシントン」です。
「歴史に残る総理になるよ。みていてごらん」
艦内にいる兵士たちは大盛り上がりです。
「この女性は勝者だよ。だから親しくなったんだ」
「空母『ジョージ・ワシントン』であいさつするチャンスをいただいたこと、心から光栄に思います。我々はかつてないほど厳しい安全保障環境に直面しています。平和は言葉だけではなく、確固たる決意と行動によってこそ守られます。私は決意しています。今後、日本の防衛力を抜本的に強化して、この地域の平和と安定により一層積極的に貢献していきます」














