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2025年11月14日 02:15

労働規制緩和「検討深める」「睡眠だいたい2時間 肌にも悪いが…」“働き方”で論戦

労働規制緩和「検討深める」「睡眠だいたい2時間 肌にも悪いが…」“働き方”で論戦
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参議院予算委員会2日目。

参政党の神谷代表は、外国勢力によるスパイ活動を取り締まる“スパイ防止法”の制定について聞きました。憲法が保障する“通信の秘密”などを侵す懸念が指摘されています。

参政党 神谷宗幣代表
「外国からの工作をはねのけるためにも、スパイ防止法の制定、急務だと思いますが、総理の考え、お聞かせください」
高市総理
高市総理
「日本の社会の安定を乱すような、民主主義を損なうような、さまざまなリスクに対応をしていく。外国勢力から日本を守っていく。その対応を、これから検討していきたいなと思っております」

共産党は、高市総理が検討を指示した“労働時間規制の緩和”について、追及しました。

共産党 小池晃書記局長
共産党 小池晃書記局長
「総理は、上限規制の意味を取り違えていると思う。『上限まで働け働け』って話じゃないんです。長時間労働の下で過労死、まん延してる。この5年間、増え続けてるわけですよ。そのなかで規制緩和するなんて、論外だと思います。労働時間短縮こそ必要だと思う。いかがですか」
高市総理
高市総理
「何より大事なのは、心身の健康の維持。これは大前提だということは、申し上げております。働き方の実態や、ニーズを踏まえて検討を深める。別に悪いことじゃないと思います」
共産党 小池晃書記局長
「いや悪いことですよ。労働時間は、短くするのが世界の流れなんですよ」

小池氏は、日本の労働時間が、ヨーロッパと比べて長いことを挙げて迫ります。

共産党 小池晃書記局長
共産党 小池晃書記局長
「やっぱりね、労働時間は短縮して、十分な睡眠はもちろんですけど、男女ともに家事・育児・介護・ケアを分かち合える。そういう社会にするためにも、労働者が自由な時間、自由に使える時間を
持つことは、日本社会の大事な課題だと思うが」
高市総理
高市総理
「私も、いま、睡眠時間は、だいたい2時間から、長い日で4時間。だからお肌にも悪いと思ってます。でも、希望に応じて、育児や介護をちゃんと両立できるようにして、なおかつ、仕事もできる。そういう状況になれば、これが非常に理想的な姿」

高市総理は、政府が長時間労働の是正など、環境の改善に取り組んできたと説明したうえで、こう述べました。

高市総理
「さらに、改善ができればいいと考えている」
共産党 小池晃書記局長
「だったら労働時間を規制緩和して、長くするなんていうのは逆行じゃないか。残業しないと、生活できないということを解決するのが政治の責任ではないか」
高市総理
高市総理
「賃上げできる環境を作ることが、この内閣の責任」

公明党は、自民党が新たなパートナーと約束した衆議院の定数1割削減の根拠を質しました。

公明党 石川博崇参院議員
公明党 石川博崇参院議員
「自民党と維新の連立合意にある定数削減『1割』を目標としているが、2割でなく3割でなく、なぜ、1割か。根拠は」
高市総理
「日本維新の会から1割という提案をいただいた」
公明党 石川博崇参院議員
「言われたから、そのまま受け入れた。何かお考えがあって、1割は適切だと思われたとか、そういったことはないんですか」
高市総理
「5割とか言われたら、受け入れておりません」
公明党 石川博崇参院議員
「2割だったら、どうでしたか」
高市総理
高市総理
「1割という提案は、たしかに日本維新の会からいただいた。私も持って帰ったら、自民党の中でボコボコになるかと思いながら、いろいろ思いをめぐらせましたが、定数削減は、それほど多くの国民が反対しているわけではなく、むしろ賛同の意見の方が多いと承知をしております。割と納得感の得られる規模じゃないかなと思います」
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