政治

ABEMA NEWS

2025年11月15日 11:00

「政治家の力がない」宮崎謙介氏の“鳥取ディスり”が炎上…平井知事と会談で謝罪「配慮が足りなかった」→「この件は砂に流そう」

「政治家の力がない」宮崎謙介氏の“鳥取ディスり”が炎上…平井知事と会談で謝罪「配慮が足りなかった」→「この件は砂に流そう」
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 元衆議院議員の宮崎謙介氏によるX投稿が炎上した。夫婦で初めて鳥取県を訪問し、「鳥取駅前の活気のなさ、インフラ整備がなされてないことから、政治家の力がないことを実感してきたところ」と感想をポストしたところ、「鳥取の方に大変失礼」「地方を軽視する発言だ」などと批判が殺到したのだ。

【映像】“鳥取ディスり”知事に直接謝罪する様子(実際の映像)

 鳥取県が地元の石破茂前総理も、国光あやの外務副大臣の投稿をリポストする形で、“参戦”した。国光氏の投稿は「鳥取に先日出張してきました。地元の皆さん、温かく、食べ物は美味しく、鳥取に誇りをお持ちで、すばらしい街でした」といったものだった。

 鳥取県の平井伸治知事は、定例会見で「『見るものは砂丘しかないよ』。これは鳥取のオールドジョークだ。私は宮崎謙介さんという方は存じあげないが、そういうジョーク的なことが、うまく通じていなかったのかもしれない」と語った。

 そこで宮崎氏に真意を聞いた。「人生でほとんどの都道府県に行ったが、鳥取ともう1県は行ったことがなかった。JR鳥取駅は県庁のある駅だ。県庁のある駅はどの都道府県も、ちゃんと玄関口として活気があるもの。『鳥取県はどうかな』と思って行ってみたら、コンパクトな規模感という印象だった。地元の人に聞いても『ちょっとあんまり…』みたいなことを言っている。インフラ整備というもの自体が、地域の政治家の力を表すというのはあると思う」。

 鳥取県は石破前総理のおひざ元だ。しかも石破氏は初代地方創生担当大臣を務めた。総理時代にも「楽しい日本を実現するための政策の核心は、“地方創生 2.0”です」と、その信念を語っていた。

 しかし宮崎氏は、「国会議員の地元への利益誘導ではない。それを言ってしまうと、地方が元気になってこそ、日本全体の活力になる。地方の利益誘導してはいけないと言うなら、東京一極集中の是正はできない。やっぱり国策として地方創生の旗を振っているのも、そういうことだ。初代地方創生担当大臣から10年経っていて、おひざ元はどうなっていると思ったら、あんな状況だった。地方創生の観点でいうと、まだまだ改善の余地がある」と真意を明かした。

 平井知事は「宮崎謙介先生を鳥取にご招待したい。私が案内してもいい。ディスりついでに“ディスカバー鳥取”をしていただきたい。そうしたら、おそらく“ディス・リカバー鳥取”になるだろう」と知事が直接案内する意向を表明し、前代未聞の展開に。

 この申し出を受けて11月8日夜、宮崎氏と、妻・金子恵美元衆議院議員の一家が、米子鬼太郎空港にやってきた。旅程は、鳥取県庁のプレスリリースによると、11月9日の12時15分〜13時に水木しげるロード視察(平井知事が案内)と、ぶらさがり取材(宮崎氏・平井知事)。14時から30分間がコナンロード・道の駅ほうじょう、15時から15分間が倉吉白壁土蔵群・赤瓦、16時15分から45分間が鳥取砂丘とぶらさがり取材(宮崎氏)といったスケジュールが組まれた。

 現地で平井知事と初対面した宮崎氏は、投稿について「配慮が足りなかった」と謝罪。平井知事は、土産物店などを観光する中で、「この件は砂に流そう」と許したという。会談を終えて宮崎氏は、「知事とは初めて会ったが、大変気さくで、スマートな印象だった」と振り返る。

 投稿をめぐる批判には「ごもっともだと思うが、一方で別の声も聞いていて、『政治もっとがんばれよ』と言う経営者が多かった。今日回っているところと違い、鳥取駅前は県庁所在地であり“顔”だ。もっと頑張れたのではないかと思っていたが、去年あたりから駅前再開発の議論が始まっているようだ。『未来を見てください』みたいな話だったが、議論が始まるのは遅かった気もする」とした。

 アクセスについては「新幹線が通っていないため、大阪から3時間かけてバスで来る。だとすると『他のところに行きたいな』となる。インフラは地元だけでなく日本全体のために大事だ」としつつ、「松葉ガニは、銀座で高い金を出して食べるカニよりうまい。魚もヨコワ(クロマグロ)などがうまかった。人柄も良くて、23時くらいに店に入ると、23時30分閉店なのに、大将が0時30分まで延ばしてくれた」と、エピソードを明かした。

 鳥取県が呼びかけたツアーだが、宮崎氏は「全部自腹」だそうだ。金子氏と交代でレンタカーを運転し、「公費負担の話もあったが、それは違うと思った。とはいえ注目してもらえるのは、良くも悪くもありがたい」と述べた。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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