政治

報道ステーション

2025年12月6日 02:29

小選挙区20都道府県が対象か…議員定数削減法案を国会に提出“慎重論”相次ぐ

小選挙区20都道府県が対象か…議員定数削減法案を国会に提出“慎重論”相次ぐ
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高市総理は5日夜、東京都内のホテルで、麻生副総裁や鈴木幹事長、有村総務会長ら、自民党の役員、10人以上と会食しました。総理就任後、夜の会食は初めてです。

先週、衆議院で過半数を固めた与党。来週始まる補正予算案の審議を前に、5日夜の会は、“景気づけ”といったところでしょうか。あるいは、懸案がひと山越えた“祝杯”となったかもしれません。

定数削減法案を提出

自民党と日本維新の会は5日、衆議院の議員定数を1割削減する法案を、衆議院に提出しました。法案には、与野党が1年協議して結論が出なかった場合、小選挙区25・比例代表20議席を自動的に削減する決まりが盛り込まれています。

小選挙区の定数削減(試算)

仮に、2020年の国勢調査の人口で試算すると、東京が3議席減、神奈川・千葉・大阪が2議席減など、全国20の都道府県で、小選挙区の定数が変わることになります。

1票の格差を左右する話なだけに、自民党内には、議論が「拙速で乱暴だ」とする意見もありました。

“全会一致”で了承 ※一部議員は欠席、途中退席

異論が残るなか開かれた党の最高意思決定機関・総務会。法案は、慣例に従って“全会一致”で了承されました。ただ、5日は、欠席や、途中退席者が出たうえでの全会一致です。出席者からも、依然、慎重論が相次ぎ、議論が尽くされたとは、言いがたい状況だったようです。

自民党 有村治子総務会長
自民党 有村治子総務会長
「『やむを得ないと思うけれども、民主主義の土台、極めて重要な話であるので、丁寧に議論を進めていただきたい』というご意見もございました。さまざまな意見をいただいたうえで、連立与党の…樹立のときの…公党間の約束ということの重要性にかんがみて、了承をするという意思決定をさせていただきました」

野党は。

立憲民主党 野田佳彦代表
立憲民主党 野田佳彦代表
「野党に全く相談もなく、与党だけで、期限も決めて、(削減の)数も決めて、もしダメだったら自動削減でしょ。もう、二重三重に乱暴すぎると、強く異を唱えていきたい」
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