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中国とロシアの爆撃機が、共同飛行で東京方面へ向かう異例のルートをたどっていたことが分かりました。両国が連携して日本を威嚇してきた可能性があります。
「南京事件」から88年 追悼式典
車は一斉に停車し、歩行者は立ち止まって黙祷(もくとう)を捧げます。日中関係の緊張が高まる中、13日に南京市内では、旧日本軍が多くの中国人を殺害したとされる、いわゆる「南京事件」から88年となり、追悼式典が行われました。
中国共産党幹部は「軍国主義の復活は必ず失敗に終わる」と訴えましたが、今の日本を名指しすることはありませんでした。
前日、外務省の郭嘉昆副報道局長は次のように述べました。
「南京大虐殺は、日本の軍国主義による残虐な犯罪であり、30万人の中国人が虐殺された。我々は日本側に対し、歴史を深く反省し、軍国主義と完全に決別して、“残された毒”を取り除くよう強く促します」
また、高市総理の台湾有事を巡る発言を念頭に、日本政府を強く牽制(けんせい)しました。
「外部勢力が中国の台湾地区に干渉すること、そして“日本の軍国主義”が再燃することを決して許しません」
さらに、台湾を管轄する中国軍の「東部戦区」は、13日、SNSに不気味なポスターを投稿。日本を名指しはしていませんが、「軍国主義の幽霊が再び現れる」と、挑発的な言葉を添えています。
こうした事情を踏まえ、日本大使館は、今年は特に「反日感情」が高まりやすいとして警戒を呼びかけています。
日本人学校の児童の保護者
「(日中関係の)緊張感が高まっているような感じはしますね。外で不必要に大声で日本語をしゃべらないとか、日本人ということが分からないようにする工夫をしている」
「(日中関係の)緊張感が高まっているような感じはしますね。外で不必要に大声で日本語をしゃべらないとか、日本人ということが分からないようにする工夫をしている」
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中ロ爆撃機 共同飛行で威嚇か
単なる挑発では済まない事態も明らかになりました。
9日に中国とロシアの爆撃機が四国沖を飛行した際、東京方面に向かう“異例のルート”だったことが判明。中国軍機は、「核巡航ミサイル」を搭載可能な改良型の戦略爆撃機でした。
政府は、自衛隊とアメリカ軍の共同訓練などで日米の連携を示すことで抑止力の向上を図りたい考えです。
(「グッド!モーニング」2025年12月14日放送分より)
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