2
補正予算の成立にめどがつき、永田町では、年内に年収の壁の引き上げやOTC類似薬の負担増をどう決着させるか、最後の攻防が行われています。
「手取り」を増やす議論大詰め
14日に「あなたの生活は楽になっていますか?」と街で聞いてみました。
会社員(50代)
「苦しくなりましたね。物価がどんどん上がっていくのに、給料が上がらない」
「苦しくなりましたね。物価がどんどん上がっていくのに、給料が上がらない」
会社員(50代)
「よく飲みに出かけていたのを家で飲むとか。前は3回行っていたところを2回で我慢しようかなとか」
「よく飲みに出かけていたのを家で飲むとか。前は3回行っていたところを2回で我慢しようかなとか」
生活が楽になったと実感している人は少ないようです。
国会では「手取り」を増やす議論が大詰めを迎えています。
12日、「年収の壁」を巡って自民党と国民民主党の税調会長が会談しましたが、決着は週明けに持ち越しとなりました。
国民民主党 古川元久税調会長
「引き上げ幅とか、どこまで対象になるとか、まだまだ議論を続けていかなければいけない」
「引き上げ幅とか、どこまで対象になるとか、まだまだ議論を続けていかなければいけない」
現在は「基礎控除」が58万円、年収ごとに決まる「給与所得控除」の最低額が65万円で、合わせて123万円が多くの人の「非課税枠」です。
そのうえで、年収200万円以下の人に限って、特例で控除を37万円上乗せして、部分的に「年収の壁」を160万円としています。
自民党は今回、それぞれ4万円と10万円増やすことで、178万円まで「壁」を引き上げる方針です。「基礎控除」と「給与所得控除」で8万円が増えれば、所得税率5%なら4000円、10%なら8000円だけ年間の手取りが増えることになります。
ただ国民民主党が目指すのは、特例の47万円の対象拡大です。
国民民主党 玉木雄一郎代表のXから
「物価高騰で困っているのは低所得層だけではありません。中間層を含め、より幅広い所得階層に引き上げの恩恵が及ぶようにすることが重要です」
「物価高騰で困っているのは低所得層だけではありません。中間層を含め、より幅広い所得階層に引き上げの恩恵が及ぶようにすることが重要です」
実現すれば、数万円単位で手取りアップが期待できます。
広告
OTC類似薬 保険外し断念へ
一方で「負担」を求める議論も決着が近づいています。
湿布や花粉症の薬など、市販薬と成分や効能が似た「OTC類似薬」について、日本維新の会は、保険適用の対象から外すべきだと主張してきましたが…。
日本維新の会 斎藤アレックス政調会長
「保険適用除外に対しての、厚労省側、自民党側のかなりの抵抗というか、いきなりそこをしてしまっては問題だろうという意見は、一定理解できるものだと思いますので、まずは『特別の料金』をいただく形で、一定程度の医療費の削減効果を目指していこうと」
「保険適用除外に対しての、厚労省側、自民党側のかなりの抵抗というか、いきなりそこをしてしまっては問題だろうという意見は、一定理解できるものだと思いますので、まずは『特別の料金』をいただく形で、一定程度の医療費の削減効果を目指していこうと」
政府・与党は、対象とする薬の種類や負担割合などについて、年内に結論を出す方針です。
(「グッド!モーニング」2025年12月15日放送分より)
広告




