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日本の政府高官から非公式な場で飛び出した「核を持つべき」という発言について、北朝鮮が非難する談話を発表しました。
北朝鮮「徹底的に阻止すべき」
「決して失言などではなく、日本が長年夢見てきた核武装化の野望を直接的に語ったものだ」
これは北朝鮮外務省傘下の「日本研究所」所長が20日付で発表した談話です。
総理官邸の関係者が「核を持つべきだと思っている」と発言したことを厳しく非難しました。
「『世界唯一の被爆国』の看板の下で、『核兵器のない世界』を標榜(ひょうぼう)し、裏では核武装化に乗り出そうとしている。徹底的に阻止しなければならない」
その北朝鮮はアメリカに対抗することなどを理由に、自らの核・ミサイル開発を正当化しています。
石破氏「日本にプラスにならない」
石破茂前総理大臣は20日のテレビ番組で「核を持つことの安全保障上の意味は否定しない」としながらも、「日本にとって決してプラスにならない」と述べました。
「我が国が核を持てば、NPT(核拡散防止条約)やIAEA(国際原子力機関)からも出ていかないといけなくなる。何よりも、日本のエネルギーを支えている原子力政策が成り立たなくなる」(20日のテレビ番組で)
一方、自民党の小野寺五典安全保障調査会長は21日のテレビ番組でこう話しました。
「日本は(米軍の)核の傘に入っていることも事実だ。やはり、核の議論から何も考えずにいることは政治として無責任だ」
また、日本維新の会の吉村洋文代表もこう述べました。
「個人的な見解でもあり、前後の文脈が分かっていない状況で、罷免(ひめん)すべきだとか、クビにすべきだというのは、僕は少し違うのではと思う」
(「グッド!モーニング」2025年12月22日放送分より)
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