政治

ABEMA TIMES

2025年12月31日 22:00

【密着】「国会の論破王」の知られざる素顔 新潟の風に吹かれ、叫び続ける米山隆一氏の“ドブ板”活動

【密着】「国会の論破王」の知られざる素顔 新潟の風に吹かれ、叫び続ける米山隆一氏の“ドブ板”活動
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 SNSでの鋭い論戦がしばしば物議を醸す立憲民主党・米山隆一衆議院議員。時にはネット上で「Xに投稿している暇があったら仕事しろ」などと言われることもあるが、信念はぶれることなく、冷徹なロジックで相手を追い詰める「論破王」のイメージが強い。そんな米山氏だが、「ABEMA Prime」の密着取材でカメラが捉えたのは、泥臭く、不器用なまでに真っ直ぐな政治家の日常だった。

【映像】幹線道路で「ございまーす!」と叫び続ける米山氏

■幹線道路に響く「ございまーす」の声

米山隆一氏の「スタンディング」

 ある土曜日の朝、冷たい風が吹き抜ける新潟県内の幹線道路沿いに、米山氏は立っていた。国会で見せる厳しい表情とは裏腹に、彼は行き交う車の一台一台に深々と頭を下げ、声を張り上げる。

 「ございまーす!ございまーす!ございまーす!」

 行っていたのは「スタンディング」と呼ばれる挨拶活動だ。都会の駅前で見られる演説とは違い、そこには足を止める通行人はほとんどいない。それでも車窓の向こうの有権者に視線と声を送り続ける。

 「都会の人は(スタンディングが)わけわからんとか演説しろとか言うが、地方の駅は誰一人いない。駅前で街頭演説は意味がない」。

 その声はあまりに大きく、自身の手元にあったApple Watchからは「騒音」の警告が届くほどだ。周囲からはパフォーマンスだと思われがちだが、彼は週3日、この場所に立ち続けている 。

 「今はSNSも大事。両方ちゃんとやるということ」

 デジタルとアナログ。その両輪を回すことこそが、現代の政治家の仕事だと信じている。

■「ドブ板」で培われる有権者との信頼

有権者に挨拶して回る米山氏

 スタンディングを終えた後に向かったのは、地域への挨拶回りだ。選挙期間中ではなくとも、年末の恒例行事として、地元の催しや神社のお祭りにも顔を出す。そこには、X(旧Twitter)で見せる「攻撃的な論客」の姿は微塵もない。「いつもありがとうございます」と地域の人々と気さくに言葉を交わす米山氏を、地元の有権者はこう評する。

 「腰が低いし話しやすい。人柄がいい。他党の若い人たちは全然来ないし、昔からそう。(米山)先生は、どんな小さいお祭りでも『なんでこんなのお祭り知ってるの』みたいな。神社のお祭りでも何でも出てこられる」。

 かつて新潟県知事を務め、医師と弁護士の資格を持つ「スーパーエリート」の米山氏が、なぜここまで泥臭い活動にこだわるのか。

 「やはり知ってもらうのは大きい。身近な存在と思ってもらうということ。そうすると、こちらのことも(発信を)読んでくれるし、届くようになる」。

■批判中でも揺るがない「個」の流儀

米山隆一氏

 ネット上では連日のように批判の矢が飛んでくる。過激な物言いは、時に同じ党の仲間からも危惧される。前代表の泉健太氏からは「制作能力を言い合いに使うのはもったいない」「『左様なら』はもうやめて」と諭されたこともある 。

 それでも自身のスタイルを変えようとはしない。それは、彼がSNSを単なる宣伝ツールではなく、デタラメな言説が国政を左右するのを防ぐためだと考えているからだ。

 「僕はマザー・テレサでも、ガンジーでもない。涙を流して、二度とそんなことをしませんと言って、一切反論しないと言ったら、それは私なのか。僕は僕だし、僕は僕の話したいことを話す。発信したいことを発信する」。また、そばで支える秘書は「非常に熱心に仕事をされる方で、結構誤解されやすいが、人柄はすごくいい」と評する。国会で、SNSで、そして新潟の路上で。米山氏は今日も、自らの信念を訴え続ける。 (『ABEMA Prime』より)

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