SNSでの鋭い論戦がしばしば物議を醸す立憲民主党・米山隆一衆議院議員。前新潟県知事で、医師でもあり弁護士。そんなスーパーエリートである米山氏は、なぜそこまでSNSにこだわるのか。ネット上では「SNSに投稿している暇があるなら仕事しろ」との声も上がる。しかし密着した「ABEMA Prime」のカメラが捉えたのは、日常のわずかな隙間を縫って、自らの信念に基づき言葉を紡ぎ続ける一人の政治家の姿だった。
■「空き時間につぶやくおしゃべりの勢い」「デタラメを放置できない」

ある日、新潟の事務所で資料整理や原稿チェックの合間に、米山氏はサラリとした手つきでキーボードを叩いた。Xで投稿されたのは、金利政策に関する他者の意見への反論だった。
多くの人が「常にネットにかじりついている」と抱くイメージに対し、本人は至って軽やかだ。「(内容は)練っていない。もうサラサラッという感じ。空き時間につぶやくみたいな、おしゃべりするぐらいの勢いでやっているだけ」。スマホではなくパソコンで仕事の合間に行うのが米山流だ。
なぜ、これほどまでにSNSでの反論にこだわるのか。そこには現代社会への強い危機感がある。
「本当にどんなデタラメも言いたい放題みたいになっている。それはもうあまり笑い事ではなく、それによってもう国政が左右されている」。
デタラメな言説に乗った人物が市長や知事、さらには大統領にまでなれてしまう現状を危惧し、「あまりにデタラメを言ってはいけないというふうにしていいかなと」と言葉を強める。
■党内からの苦言と「左様なら」の真意

しかし、その攻撃的とも取れるスタイルは、時に身内からも危惧される。同じ立憲民主党の泉健太前代表は、米山氏が反対意見を持つ相手に対して投稿の末尾に付ける「左様なら」という言葉に言及し、「誰かと言い合うことに使うのは本当にもったいない」「左様ならはもうやめて」 と苦言を呈した。
これに対し、米山氏は「僕は泉さんの意見に賛同しない」 と真っ向から反論する。
「僕はマザー・テレサでも、またガンジーでもない。涙を流して、二度とそんなことをしませんと言って、一切反論しないとなったら、それは私なのか」。
「左様なら」は単なる別れの挨拶であり、煽りではないと主張する。そして、他人に自らのスタイルを矯正されることを断固として拒む。「僕は僕の話したいことを話すし、僕は僕の発信したいことを発信する」。
密着の最後、米山氏は野党議員としての苦悩を滲ませつつも、具体的な目標を語った。現在、SNSの誹謗中傷対策や、障害のある子供の損害賠償格差を是正する議員立法の成立に向けて奔走しているという。
「やっぱりちゃんと国政を変えたということを実現したいと思っている」。
(『ABEMA Prime』より)
