日本維新の会の一部議員が、国民健康保険料の支払いを逃れていた問題です。東京維新の元政調会長が、国保逃れの提案をしていた可能性も浮上しています。
維新“国保逃れ”実態解明は?
9日、島根県知事は「脱法的行為」を痛烈に批判しました。
「まともに保険料払っている人が、馬鹿を見るような制度で社会保険が成り立つんですか?身を切る改革とかそんなこと言う前に公平な制度にしろと、なぜ誰も言わない。こんな制度だったら国民健康保険は国がやれ。まともに国民健康保険の保険料払う人いなくなるぞ」
7日に日本維新の会は党内調査の中間報告で、4人の地方議員に「脱法的行為」があったと公表。
「国民健康保険の脱法的行為と捉えられるもの。国民の納得は得られない」
本来の議員としての高い報酬に応じた国民健康保険の支払いを免れるため、4人は法人の理事として月1万1700円というごくわずかな理事報酬を受け取り、社会保険に加入していました。
「維新が組織的に関与した事実はない」
グループLINEで“指南書”紹介
この中間報告の中でまだ「調査中」になっているのが…。
この画像は「東京維新の会」「ホットライン」と題された、73人が参加するグループLINEのやりとりです。
「国保料を下げる提案、議員専業の方向けの提案ですが、国民健康保険料高いですよね。私も10万9000円支払っていました。議員を続けながら社会保険に加入し、支払いを2万4000円程度に下げることが可能です。合法です(重要)」
参加者の1人「X氏」の投稿に、議員の1人は「Xさんの投稿は一考に値しますね」とコメント。
この画像をSNSで公開し問題提起しているのは、元維新で現在は国民民主党の足立参院議員です。
X氏の会社が出した英語で「極秘」と書かれた資料には「国保料負担に苦しんでいる議員の皆様の国保料負担を下げる改革」の記載がありました。
資料には、合同会社を設立し代表社員に就任する、などといった手順が記載。国民健康保険料の負担が10万9000円だった場合、社会保険に切り替えることで負担が2万円に下がるといいます。設立手続きの代行で24万円ほどを支払う必要がありますが、毎月8万円以上のプラスが出て、3カ月ほどで元がとれるとうたっています。
「とんでもないと思いますけど。順法意識が低いんですよ。要は検挙されなければグレーゾーンはやった方がいいという、公人にはあるまじきセンスだと思います」
東京の元政調会長が提案
これはX氏の会社のHPです。同じアドレスのアーカイブを表示すると、2023年8月時点は維新所属議員のHPでした。X氏は元杉並区議で、去年6月の都議会議員選挙で落選。それまでは東京維新の「政調会長」を務めました。
都議選ではX氏の応援演説に吉村洋文代表(50)の姿もありました。
「今なかなか物価も上がって生活が大変だ。そんな中で東京都の税収がぐーっと増えている。引かれているものが圧倒的に多いんです。これをなんとかしなきゃ」
足立議員が国会で問題提起すると同じグループLINEにはこんな投稿がありました。
「落選後、東京維新と業務委託関係にあった【X氏】から『議員の役に立つ情報提供をしたい』という申し出があり、投稿を許可した経緯があります。だだし、投稿内容の詳細は事前に確認しておらず、脱法的要素を含む可能性のある内容と認識していませんでした。投稿後も内容を精査せず残存させてしまいました。この点は不注意でした」
投稿の中で、このスキームを利用した議員はいなかったと説明しています。この疑惑についても党の追加調査が続いています。
「東京維新の会として、社会保険制度に関する特定のスキームや制度利用を推奨・指示・関与した事実はありません」
疑惑は年金にも…
維新の疑惑については健康保険だけではなく、年金にも目が向けられています。
「(Q.国民年金の部分も調査されるのか)そうですね。そういう認識でしたし、併せてそこは。一番大事なのは実態を伴う負担をしっかりやっていたのかというところが大事ですので、実態を伴う負担をやっていないのであれば、これはすべて処分の対象というか、あってはならないことだと思いますから。この確認はしっかりしたうえで、処分を決めていきたいと思います」
「今回こういうことができるということを国民はみんな知ったので、私は真面目に払う人が減ってくると思います。こんなことで、政治家がこんなことをやっているのに、バカ高い国民保険料を払うかと。立法措置を取らないと、なんらかの健康保険法等の改正作業を取らないと、日本の皆保険制度はこれで壊れると思います」
今回の騒動について専門家は、現時点では違法性はないとしたうえでこう話しました。
大田優介さん
「問題となるのはその理事として仕事をしていたかどうかというところ。労働として対価として報酬をもらっているかどうかが、健康保険に加入できる要件。本当に働いていたのかとか、そこ次第によっては違法の可能性があるのかなと思います」
(「グッド!モーニング」2026年1月10日放送分より)











