政治

ABEMA TIMES

2026年1月19日 13:00

「創価学会以外の宗教団体から支援を受けている立憲議員は“両立”を心配している」「公明の基礎票で『想定より30から50議席減らす』という見立ても」政治部記者が中道改革連合について解説

「創価学会以外の宗教団体から支援を受けている立憲議員は“両立”を心配している」「公明の基礎票で『想定より30から50議席減らす』という見立ても」政治部記者が中道改革連合について解説
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 立憲民主党と公明党による新党「中道改革連合」について気になる疑問をテレビ朝日政治部の杉本慎司記者に聞いた。

【映像】「創価学会以外の宗教団体から支援を受けている立憲議員」はどうなる?

━━新党は「中道」という言葉をどう捉えているのか?

「極端な保守でも極端なリベラルでもない、その真ん中だというのがおおまかな意味合いだ。立憲・公明両党ともに高市政権の誕生や参政党の躍進など、政治の右傾化が進んでいる現状に対して、極端に振れない真ん中を軸にする政治勢力で塊を作る必要性で一致している」

━━立憲民主党単独で中道路線を進むことは困難だったのか?

「小選挙区比例代表並立制において、議席を取るためには自民党に勝たなければならないが票が足りない。そこで公明党と協力し、組織票でベースアップを図り、これまで主張していたことを実現につなげる勢力になりたいのだろう。だから『政策より選挙に重点が置かれている』という指摘はその通りだと思う」

人数のバランスを考えると“立憲民主党寄り”になるのか?

両党の政策・主張

━━両党の政策・主張には異なる点も多くあるがどのように整合性をとっていくのか?

「今は“詰め”をやっている段階だと思われるが、野田代表は安保政策や原発政策含め、公明党との間で十分すり合わせが可能だと話している。『立憲の政策は現実的ではない』という批判は前々からあったが、去年の秋頃から、綱領自体は変更しないままで現状を容認するような現実主義的な立場に徐々に方針を変えていくなど、“準備”は着々と進んでいたようだ」

━━人数のバランスを考えると“立憲民主党寄り”になるのか?

「聞くところによると『公明党の元々の政策はあまり変えない形で、立憲の側がどこまで近づけるか』という調整をしているという。ただ、立憲の側もこれまで掲げてきたものを急に変えると党内がもたないので先日の両院議員懇談会でも『若干幅をもたせてほしい』『過去の自分たちと整合性を取れる形で調整してほしい』というような意見もあったようだ」

━━衆院選が終わってから「やっぱり立憲と公明、別々の党に戻る」という可能性もあるのか?

「大いにある。結果が芳しくないと『やっぱり見え方が良くなかったのだな』となることもある」

━━新党は自民党の脅威になり得るか?

「自民党側からは『脅威だ』という声が上がっている。各選挙区で公明党の基礎票は1万〜2万票ほどあると言われており、そのおかげでこれまでの選挙で辛勝してきた自民党議員も少なくない。これがなくなるだけでもダメージだが、その票が立憲側にそのまま乗ると影響は倍だ。『想定の議席より30〜50ほど減らす』という見立てもある。一方で自民党が公明党と組んでいたからこそ自民党に入ってなかった票や石破前総理から高市総理に代わったことで戻ってくる保守票もある。この足し引きがどういうバランスになるかは読めない」

━━急転直下で新党ができたことで離党を検討する議員もいるのか?

「戸惑いの声はたしかに多いが公明党側から離脱者が出るようなことはない模様だ。対して民主主義を掲げている立憲民主党は新党ができたプロセスに批判の声が上がっており、新党に加わらないと表明する人が既に出ている。ただ、その数が多くなるという見立てはない。立憲の幹部側は希望の党の時に問題になった『排除の論理』はとらないと強調しており、政策的にスタンスを幅広く容認する意向で、大きな塊を維持したい考えだ」

━━創価学会と連合、異なる2つの支持母体から組むことへの反発はないのか?

「今のところ問題なさそうだ。今回、新党結成のきっかけともいえる『比例で一緒になろう』という統一名簿方式は創価学会側から提案があったという話だ。結局、公明党は小選挙区で単独で勝ち切るのは難しいという判断で『じゃあ立憲と連携して確実に比例で当選する』という判断を創価学会の側からしたと。これに対して(立憲民主党を支援する)連合側も多少の違いはあれど、政策的に近しい二党が一緒になることには割合好意的な反応だ。ただ、立憲内に創価学会以外の宗教団体の支援を受けている議員も少なくないので、この支援を両立できるのかという心配もあるようだ」

(ABEMA/ニュース企画)

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