衆議院の解散が23日となりました。そうした中、自民党と日本維新の会による与党対決が繰り広げられる、大阪の選挙区を取材しました。これまでは自民党と協力関係にあった公明党の票の行方も焦点となっています。
本拠地・大阪の維新
前回の衆議院選挙で、大阪府内「全19小選挙区」に候補者を擁立し、すべて勝利を挙げた日本維新の会。今回連立を組んだものの、自民と維新の与党同士で議席を争うことになった「大阪19区」では…。
「バタバタ感は否めないですね。こんなパターンあるんかって感じですけど。自民党さんが大阪の選挙区1区から19区まで全部(候補者)立てるということなので、うちに限らず、全員で与党対決になるとは思う」
現役の医師で、当選4回の日本維新の会・伊東信久衆議院議員。
そんな中、維新で発覚したのが「国保逃れ」問題です。
日本維新の会に所属する地方議員6人が一般社団法人の理事に就くことで、本来支払わないといけない「国民健康保険料」を大幅に減額する、いわゆる「国保逃れ」です。
「(Q.選挙戦について受け止め・大義は?)(衆議院選の大義は)自民・維新の連立政権の意味を問うというところ。意義を問うて信用を得ることが、政権運営をしていくうえで必要なこと」
維新の本拠地である大阪で「議席」を争うのは、過去の衆院選で「2度」伊東氏に敗れている、「裏金問題」の渦中にいた自民党議員です。
自民 “裏金問題”影響は
朝8時、駅前で清掃活動を行っているのは、自民党元衆院議員・谷川とむ氏(49)です。
前回の衆院選では、維新の伊東議員に敗れました。谷川氏は、安倍派の政治資金パーティーを巡る“裏金問題”で188万円の不記載が発覚。 前回の衆院選では比例重複が認められていませんでした。
「相手はそこ(裏金問題)ばかり言ってたって聞くので、それを聞かされている有権者の人からすると『けしからん』となって、票が離れていったというのはあるかもしれない」
今回の衆院選出馬に関してはこう話しました。
「維新さんは横綱ですから、我々はそこに立ち向かって、チャレンジャーの気持ちで頑張ってきましたから」
前回の衆院選で自民党は、大阪の小選挙区で維新に対し全敗。大阪自民にとって維新は、まさに“天敵”です。
松川るい参院議員
「大阪は維新さんの本拠地でもありますし、ありようによっては、我々が心配すべき状況もちろんあると思う」(2025年10月)
因縁の相手との連立に関して懸念を示した大阪自民でしたが、谷川氏は、高市総理にこんなメッセージを送っていました。
高市総理の元推薦人
谷川氏は、2024年の自民党総裁選では高市総理の推薦人を務めました。
「本日は高市早苗『姉さん』も応援に駆けつけていただきまして」
高市総理とは「姉さん」「とむ」と呼び合う仲だといいます。
解散表明の直前にも谷川氏から高市総理へメッセージを送ったといいます。
前回の衆院選で敗れた維新は、今では、連立を組むパートナー。 与党同士となった、維新との対決を目の前にした思いは。
一方で…。
「比例区では公明党と皆さん力を合わせて」
前回の衆院選で協力していた公明党は、去年10月に連立を離脱。さらに衆院選目前で、立憲民主党と新党を立ち上げました。
中道“与党対決”に参戦へ
去年2月、立憲民主党に入党し、今回、衆院選に初めて挑む、大阪19区の小羽根正代氏(55)。20日、関西国際空港に近い泉佐野駅周辺は、強風が吹き荒れていました。
今回、自民と維新の与党対決に割って入った理由について、次のように話しました。
「やはり選択肢がないと(立憲の)政策に共感しているのに(大阪19区は)投票できない選挙区になっていた。政策に共感して頂ける国民の方に、しっかり投票していただきたいと思って今回、立候補しましたので。政策を地道に訴えていきたい」
小羽根氏はすでに立憲に離党届を提出し、立憲と公明による新党、中道改革連合に合流したといいます。
新党で選挙戦を迎えることについては…。
中道改革連合は、22日に結党大会を開き正式に発足する予定です。
中道から出馬することで、立憲票に加え、公明票の上積みが期待できるか聞いてみると…。
中道に現職は警戒
中道の存在に、強い警戒感を抱いているのが、維新の伊東議員です。
「我々も(立憲と公明の合流は)初めてのことなので、予想のつけようがないというのが正直なところ」
「(Q.公明票の行方は選挙戦を左右するのか?)いやいや、それはもちろん(公明票に左右)されると思いますね。選挙協力でもなく連立でもなく(立憲と公明が合流した)一つの党ですからね。その影響はやっぱり少なくはない」
中道は大阪19区の“台風の目”になるのでしょうか。
共産党は物価高対策訴え
「消費税減税、もう与党も言い出す。高市さんですら言い出すことになりました。やっぱりね、物価高の対策、消費税減税なんですよ」
混戦の大阪19区、共産党からは今回で5回目の衆院選に挑む、北村みき氏です。これまで立憲と野党共闘を繰り広げてきた共産党。立憲と公明が手を組んだ中道改革連合に対してこう話しました。
(2026年1月21日放送分より)











