異例の与党対決に加え、各党からも立候補者が相次ぎ、選挙は混乱の様子を呈しています。番組では、まさに今回の選挙の縮図とも言うべき東京15区を取材しました。
突然の「出ませんか」
衆議院解散のわずか6時間後。東京・新橋で行われた国民民主党の街頭演説で、チラシ配りをしている女性がいました。この日、東京15区の公認予定候補として発表されたばかりの会社経営・深見紗采さん(32)です。
深見さんは32歳で、2人の子どもを育てる母親です。夫のサポートを受けながら、急きょ出馬を決めました。
江東区が舞台の東京15区。都内でも、ひときわ候補者の顔ぶれが若い選挙区です。
もちつき大会で大臣が応援
前回の衆院選で当選したのは、立憲民主党の酒井菜摘さん(39)。今回は「中道改革連合」に合流しての出馬です。25日、地元の餅つき大会でも参加者に聞かれるのは…。
「今、話題の?」
「新しくできたばかりなんです」
これも“超短期決戦”の影響でしょうか。1時間で3カ所のもちつきをハシゴしました。選挙の直前で新党が立ち上がったことには、不安もあるようです。
酒井さんの最大のライバルが、前回およそ4000票差で敗れながらも比例復活した、自民党の大空幸星さん(27)です。こちらももちつき大会に参加しますが、早くも小泉進次郎防衛大臣が応援に来ました。
大空さんの強みの1つは高市総理の高い支持率です。
一方で国民民主の玉木雄一郎代表や参政党の神谷宗幣代表は、高市総理の政策を進めるためには「われわれが必要だ」とアピール。こうした動きを牽制(けんせい)します。
「高市総理の人気に乗じて勢力を伸ばそうとしている。有権者にとってもすごく分かりづらい構図になっている」
異例の与党対決
「異例」と言えば…ピンクがトレードカラーの女性。「与党対決」となる、日本維新の会から立候補した三次由梨香さん(40)です。
「当事者として少子化対策、その議論に加えていただきたい」
隣に立つ男性のたすきに書かれていたのは「本人の夫」。元参議院議員で維新の政調会長を務めた音喜多駿さんです。今回の衆院選は、音喜多さん自身も出馬を検討していましたが、最終的には妻のサポートに徹することに決めました。
連立入りして与党になったとはいえ、選挙では自民党と「敵」同士です。さっそく、この人が応援に入りました。
「私の大親友であり、盟友である音喜多駿がついていますから。役に立つか分かりませんけど。(役に)立ちますね」
「地元生まれの人であるとか、しがらみがない人に期待したい票が、潜在に6万票、5万票あるのが江東区(東京15区)の特徴。そこをしっかり(取っていく)」
前回、この選挙区では格闘家の須藤元気さんがトップと1000票差の2位でした。今回は出馬を見送るとみられ、須藤さんの6万5000票が宙に浮く形となっています。
台風の目は?
この人も「台風の目」となるのでしょうか?参政党・医療クリニック職員の鈴木佳奈さん(46)です。
去年9月に入党し、政治の世界に入ったばかりです。事務所開きを終え、いざ街頭演説へ。
特に訴えかけたいのは若い世代だといいます。
政権と対決?協調?原発は
次々と増える候補者。トークイベントのチラシも日を追うごとに変更されていきます。その会場では、候補者同士が相手を牽制(けんせい)する場面もありました。
「(衆院議員の)1割しか女性がまだいなくて、“女性の声”で政治を変えることをいつも掲げて活動しています」
「私は“20代”の国会議員として1%もおりませんけれども」
「中道」から出馬する候補者が追及されやすいのが、「立憲民主」時代に訴えていた政策との整合性です。酒井さんが原発問題について「一定の条件をクリアした上での再稼働を認める」と発言すると…。
「(前回は)『原発は速やかに廃止すべき』と答えていたので」
新党へ合流するにあたって考えを変えたのでしょうか?
「変わっていなくて、前回も『(原発に)依存しない社会を作る』と。『速やかに廃止』とは言っていないはずです」
イベントでは「高市政権の点数」を付ける質問も…。
「私は100点かなとは思っています」
意外にも国民民主の深見氏が満点を付けました。
「東京15区」では、24日に結成したばかりの「減税日本・ゆうこく連合」から政治団体党首・吉野敏明さん(58)が立候補を表明しています。
吉野さんは、党首を務める政治団体の活動を続け、団体の理念は変更しないということです。
(2026年1月26日放送分より)









