与野党の論戦が加熱する中、注目されているのが全国屈指の激戦区、東京1区です。千代田区と新宿区からなるこの選挙区には、永田町、霞が関、市谷といった日本の政治、行政、防衛の中枢が集中しています。選挙の行方を左右するともいわれる東京1区を取材しました。
「地に足をついた政策」
民主党政権が誕生した2009年は、民主党の候補者が競り勝ち、自民党が政権を取り戻した2012年は、自民党の候補者が勝利。「風が吹いた選挙」では、影響を受けやすい選挙区として知られている東京1区。
高市総理は27日、第一声となる街頭演説を千代田区の秋葉原で行う予定です。
「『東京1区』は『日本の1区』と言われているほど、象徴的な選挙区。この選挙区で勝った党が、衆院選を制すると言われている」
有権者は毎回、投票先に頭を悩ませています。
「誰に入れたらいいか分からない区なんですよ、毎回」
「(Q投票先は決まっている?)いえ、まだ全然迷います。本当に迷います」
中道改革連合から出馬する、当選9回のベテラン・海江田万里さん(76)は、高市早苗総理の人気ぶりをこう評価しました。
「私たちはやはり、本当にこの大きな声で勇ましいことを言うんじゃなくて、生活の現場に、地に足を着いた政策ね。とにかく今、困っている人たちがいる」
与党は実績アピール
海江田さんを追いかけるのは、自民党から出馬する山田美樹さん(51)。前回の選挙では、収支報告書に76万円の不記載が明らかになり、当選した海江田さんとおよそ1900票差で落選しました。
環境副大臣や外務大臣政務官などを務めた実績をアピールし、5選を目指しています。
しかし、自民党の関係者は、長い間同じ与党として選挙協力を得てきた創価学会の票がなくなり、大きな打撃を受けるのでは気をもんでいます。
「新宿区には創価学会の総本部があり、投票者数の10%が公明党票。前回自民党に入った票からその10%が減り、中道の票が10%増えれば厳しい選挙戦になる」
維新候補「厳しい選挙」
さらに、連立を組む日本維新の会からも候補者が。
春山あすか氏(50)
「高市総理は古い政治を改革している総理大臣です。一方、野党の一部は改革に異を唱え、野合となり、古い政治にとどまったままでいようとしています」
高市総理の政策を高く評価したのは、日本維新の会から出馬する、前千代田区議の春山さん。自民党と日本維新の会は候補者の調整が間に合わず、東京1区を含めて、80以上の小選挙区でぶつかる構図となっています。
「政権と真っ向勝負」
前回の参議院選挙で「台風の目」となった、参政党からも候補者がありました。
吉川里奈氏(38)
「メディアやSNSなどでは、1区に殴り込みに来たというようなことも書いてあることも拝見しましたが、初めてマイクを握った時には、足が震え、手が震え、冷や汗をかいて」
国会議員になって1年半、街頭で磨いてきた演説を披露したのは、参政党の副代表・吉川さんです。元看護師で、3人の子どもを育てる母親でもあります。
共産新人「若い人明るく」
ベテランや女性候補がひしめきあう中、候補者の中で最も若い20代の候補者を擁立したのが共産党です。
若者に対して政治で求めることを聞いていたのは、共産党の新人・黒田あさひさん(29)です。今年の箱根駅伝で、5区の区間新記録を樹立した青山学院大学の黒田朝日選手が有名になったため、名前を覚えてもらいやすいと話します。
(2026年1月27日放送分より)







