来月8日投開票の衆議院選挙。宮城4区では、新党・中道改革連合の立ち上げのキーマンの1人・安住淳氏(64)、自民党の前職・森下千里氏(44)、参政党新人・佐野誠氏(41)の三つどもえの争いとなっています。
自民の“辻立ちクイーン”
27日の公示日。有権者と笑顔で握手をする自民党候補の森下氏。その直後の第一声では涙を浮かべていました。
「旅番組などで日本中を回らせていただいた中で、本当に日本は素晴らしい国だなと思うことがあり」
5年前の衆院選で初めて国政に挑戦するも落選。森下氏に立ちはだかったのが、立憲民主党だった安住氏でした。その後、2年前の衆院選では比例代表で東北ブロックから出馬し初当選。去年10月に発足した高市内閣では、環境大臣政務官に任命されました。
当初は「落下傘候補」「タレント候補」などといわれていた森下氏。しかし今では…。
「『辻立ちクイーン』とも言われるようになりました。皆さんの所一軒一軒、歩かせていただきました」
来る日も来る日も、街頭に立ち続けていたという森下氏。とにかく走りまくって、有権者と握手。選挙カーで移動中にも、有権者を見つけると、すぐに車を止め、降りて握手をしにいきます。
こうした地道な努力が実を結んだのか、地元の有権者からもこのような声が聞かれました。
「皆の小さい声を聞いて回っています。こまめに。辻立ちを毎日してらっしゃるし」
「人間的にいい方なので、なんか期待できそうかなと」
“最強の援軍”登場
だいぶ地元に根付いてきた印象の森下氏ですが…。
これまで全面的にバックアップしてくれていた公明党が、まさかの敵陣へ。そんな厳しい戦いを強いられる森下氏にとって、選挙戦初日に最強の援軍がやってきました。
選挙戦の初日に、高市早苗総理が応援に駆け付けたのです。
高市氏の登場に、集まった聴衆だけでなく、目の前の専門学校の窓から手を振る女性の姿が見られました。
高市人気を追い風に、28日も雪が降る中走り回り、支持を訴えた森下氏。
新党立ち上げキーマン
一方の安住氏は、公示日となった27日、石巻駅前で第一声をあげました。
今年に入って、大きく動いた政局。安住氏は、“新党”立ち上げのキーマンとして、公明党側との調整に奔走しました。
元々地元で絶大な強さを誇っている安住氏。小選挙区制となった30年前、旧宮城5区から34歳で出馬し初当選。その後、負けなしの10期連続当選中の安住氏に、これまで敵対していた公明党関係者も応援に駆けつけました。
公明応援も焦りのワケ
安住氏にとって公明党の支援は、まさに「鬼に金棒」かと思いきや、こんな不安も…。
中道改革連合として結党大会が開かれたのは、ちょうど1週間前。党の理念などを地元の有権者に説明する時間が圧倒的に足りないといいます。
「今までの党とは違う新党で、中道でやるってことだから。やっぱりそういう意味では中道では初めて審判受けるんで、私自身も本当に新人のつもりで頑張りたいと思います」
「新人のつもりで」そう話す安住氏は新人候補さながらに、とにかく走り回っています。しかし、これには別の理由もありました。
他の選挙区の候補者の応援に向かわねばならず、まさに分単位の過密スケジュールだったのです。
挙戦初日の27日午前中に石巻駅前、塩釜駅前で演説をした後、夕方には300キロ以上離れた都内に飛び、中道の候補者の応援に駆けつけていました。
「本当に全力でこの中道、名前を有限者の皆さんが覚えていただくように、総力戦で戦いたいと思っております」
4児の父、涙の訴え
自民・中道に割って入るのが参政党の新人候補・佐野氏です。
仙台市内の私立学校で英語講師だった佐野氏。教育者として、そして4児の父として、次世代のためにと出馬に踏み切ったといいます。
去年7月、大旋風を巻き起こした参政党。
「参政党の候補の人の話は聞いてみたいと思います」
有権者(60代)
「この社会が住みにくく、私たちが住みにくくなってきているのは実感しているので、それが良くないということで立ち上がった、国民が立ち上がった政党だと私は思っていますので」
有権者からはそんな声も声が上がる一方で、演説に足を止めて聞く人は少なく、まだ知名度不足は否めません。
「やれることを全部やる」そう話す佐野氏は、必死に訴えます。
(2026年1月29日放送分より)










