2月8日に投開票が行われる今回の衆議院選挙。16日間という超短期決戦の中で、どこまで各政党は政策を市民に届け、支持を得られるのか。『ABEMA Prime』では、この衆院選でも政党研究を実施。今回は、山本太郎代表が体調不良を理由に議員辞職したばかりのれいわ新選組をピックアップ。衆院選をどう戦い、さらに今後の党運営をどうしていくのか。高井崇志幹事長に聞いた。
■れいわ新選組に聞く“10の質問”
まずは、各党共通の10個の質問を聞いた。
Q1.自分たちの党を一言で言うと?
憲政史上初の草の根市民政党。
Q2.自分の党の良いところ&ダメなところは?
良いところもダメなところも空気を読まない、忖度しない。
Q3.いきなり選挙になって、一番困った事は?
お金が足りない。
Q4.今回の選挙で、一番の推し政策は何?
消費税廃止、これ一択。
Q5.食料品の消費税が0になって買いたいものは?
おそらく税率0になっても、価格はほとんど下がらないと思うので、ない。
Q6.生き辛いとされる現代…なぜそうなった?? 新自由主義の蔓延で自己責任の社会になったこと。
Q7.トランプ大統領にひと言言うなら…
いい加減にしろ。
Q8.フェイク溢れるSNSやAI、どんな事に騙された?
自分の考えが全て正しいと思い込まされる。
Q9.現時点の情勢調査…受け止めは?
いつも事前は悪いので気にしていない。
Q10.投票に行く気がない有権者を動かす言葉は…
「この国のオーナーはあなたです。総理大臣なんて雇われ店長にすぎません」。山本太郎が一番好きな言葉。
■消費税の減税・廃止「他の党は選挙の時だけ言う」

結党以来、一貫して消費税廃止を訴えてきたれいわ新選組。今回の衆院選では与野党どちらを見渡しても食料品のみ、時限的、あるいは恒久的など様々なパターンはありつつも、各党が減税あるいは廃止を訴えている。この状況を、れいわ新選組はどう見るのか。
「我々が元祖だ。食料品だけでは全然ダメだし、2年限定も全然ダメ。あと我々が一番訴えたいのは、他の党は本気なのかということだ。たとえば国民民主党や日本維新の会も、前の選挙でも消費税減税と言っている。選挙の時は言うが、実際に国会の審議で消費税を何回取り上げたのか。全部議事録を見たが国民民主党は2回だけ、維新は1回だけ。れいわ新選組は45回、質疑している。うちは議席も少なくて質問の機会がないが、ほとんど消費税のことばかり毎回聞いている」。
党としての方針は、例外なく消費税が廃止されることが「ベスト」ではあるが、合意形成を考えた上で、ひとまず一律5%への引き下げ案も受け入れる。「それを本気でやるかどうか。選挙の時だけ口で言うのではなく、本気でやるかどうかをぜひ見ていただきたい」と訴えかけた。
その他、生活者の暮らしを楽にするための政策2つを加えて3本柱で戦っていく。「まず一律10万円の給付、これをやるべき。それから社会保険料の引き下げ。(消費税廃止と)この3本柱の経済対策を訴える。特に社会保険料の引き下げで根本的に違うのは、医療費が高すぎるから40兆円を半分の20兆円にすれば消費税を廃止にできるというが、そんな乱暴な話でもない。社会保険料を引き下げるにしても、我々は国費で財政出動するべき」と、今は国が負担してでも生活者を守るフェーズだと繰り返した。
海外を見渡すと、ヨーロッパを中心に消費税を導入している国は多い。その中で減税、あるいは廃止を進めた場合、国はしっかり回っていくのか。
「消費税はもともとヨーロッパから始まり、だんだん広がってきた。実はヨーロッパは軽減税率がすごく多い。食料品だけでなく、いろいろな生活必需品で軽減税率0になっている。なので、平均した税率は日本とほとんど変わらない。日本は食料品の軽減税率以外、全部にかけているので、税負担が消費税に偏っている」。
れいわ新選組がイメージするのは、消費税がなかったころの日本に近く、所得税と法人税で多くを賄う、“持っているところから取る”ものだ。「マレーシアは日本と同じように消費税があったが、これを廃止して代わりに贅沢税にした。これは昔の日本もそう。昔は贅沢品には高い税率がかかっていたという時代があり、所得税と法人税で多くを賄っていた。消費税も3%ぐらいでやっていた時はよかったが、今や税収の最高額は消費税。すごくいろいろな問題をはらんでいて、言えばきりがない」と述べた。
■山本代表、議員辞職も「『俺たちがやるぞ』党の運営には問題はない」

選挙期間に限らず、れいわ新選組の街頭演説といえば、やはりシンボルである山本太郎代表のインパクトがあった。山本氏は体調不良を理由に議員を辞職。今後、代表としては残るが、活動は大幅にセーブすることになる。この選挙を戦い、さらに今後の党運営にはどんな影響が出るのか。
「山本太郎の一本足打法だろうとか、個人商店みたいだとよく言われるが、そんなことはない。3年前から共同代表制にしていて櫛渕、大石という女性の共同代表と、幹事長である私、そして代表の4人でほとんど全てのことを相談しながら、役割分担してやってきた。党務のほとんどは、もう共同代表と幹事長に任せていただいていて、代表は発信力のある人なので、街頭演説などをしてもらっていた。そこの部分は弱くはなるけれど、党の運営には問題はない」。
解散前の時点では衆参合わせて13人の議員がおり、また今回の選挙には31人の候補者がいる。「代表は辞めていないし、本当にみんな一致団結している。この間、候補者全員で集まって記者会見をした時、その前日ぐらいに山本代表が議員辞職をした。相当動揺するかと思っていたが、全然そんなことはなく『山本太郎がいない分、俺たちがやるぞ』とか『山本代表は必ず帰ってきてくれるから、それまでに我々が党を大きくする』と言っていた」と、強い結束力が生まれていたと述べた。 (『ABEMA Prime』より)