戦後最短、16日間という超短期決戦となった今回の衆議院選挙。「高市政権の信を問う」といわれ、高市早苗総理も与党で過半数に達しなければ、その座を退くと明言。野党側も新党が生まれるなど、慌ただしい動きが続いている。『ABEMA Prime』では、この衆院選でも政党研究を実施。今回は、自民党と連立与党を組む「日本維新の会」をピックアップ。藤田文武共同代表に話を聞いた。
■日本維新の会に聞く“10の質問”
まずは、各党共通の10個の質問を聞いた。
Q1.自分たちの党を一言で言うと?
改革のアクセル役。
Q2.自分の党の良いところ&ダメなところは?
しがらみがなくて、真っ直ぐに改革できることが良いところ。悪いところは経験が少なく、まだまだ若い。
Q3.いきなり選挙になって、一番困った事は?
そこまでないが、候補者をもっと擁立したかった。間に合わなかった。
Q4.今回の選挙で、一番の推し政策は何?
社会保障改革と外国人政策。
Q5.食料品の消費税が0になって買いたいものは?
妻に聞いてみます(笑)。
Q6.生き辛いとされる現代…なぜそうなった??
現役世代にすごく負担が集中していて、未来に希望がモテない漠然とした不安が蔓延しているから。
Q7.トランプ大統領にひと言言うなら
一緒にお酒を飲みましょう(笑)。
Q8.フェイク溢れるSNSやAI、どんな事に騙された?
私は騙されたことはないが、党が結構そういう攻撃をされることがあるので、しっかりディフェンスしたい。
Q9.現時点の情勢調査…受け止めは?
私たちはまだまだこれから発展途上。これから伸ばさないといけない、厳しい戦い。後半戦しっかり頑張りたい。
Q10.投票に行く気がない有権者を動かす言葉は…
高市さんが総理になって、連立になって、ものすごく新しい政策が前に進んでいる。その原動力が維新だということで、ぜひご支援いただきたい。
■日本維新の会、一丁目一番地は「社会保障改革」

昨年10月、自民党と連立合意し与党となった日本維新の会。今回は初めて与党として国政選挙を迎える。各政党から「食料品の消費税」に関する政策が打ち出される中、最重要とする政策に、社会保障改革と外国人政策を打ち出す意味合いは何か。
まず社会保障改革には、「消費税については各党が言っていて、後は手法をどうするか。現実的な財源をどうするかの議論にかなり入っている。でも一番の本丸、一丁目一番地として、私たちは社会保障改革を言ってきた。これを根本的に解決に向かわせないと、日本の財政も、現役世代の負担も増え続ける」と説明。
また外国人政策に関しては「昨年の参議院選挙で結構雑な議論がすごく広がり、例えば排斥や、ヨーロッパで見られるような分断を煽るようになった。私は、国会でたぶん一番質問してきて、行政ともかなりやり合ってきた議員の一人。与党になって相当動かしてきた自負がある。不法・違法はしっかり厳しくする、制度の穴や誤用・乱用をちゃんと整えて解決しようと、かなり進んだ。参議院選挙の時は、データに基づかないデマがかなり流れた。(外国人)比率がすごく増えるという不安がみなさんにあるが、これをどう合理的に抑えていくか。感情は大事だが、感情論だけでなく論理や実務の力で乗り越えてきた自負があるので、そこはちゃんと理解を広げたい」とした。
現役世代が抱える不安を払拭するためには、コツコツと実績を積み上げるしかないと訴える。「たとえば消費税をゼロにすれば、30兆円減収するが、経済が無茶苦茶になる。子どもに毎月10万円配るという政策を言う人もいるが、これも20兆円ぐらいかかる。合わせて50兆円、実現不可能だ。10万円もらえたら私は子どもが2人いるし妻も喜ぶと思うが、そんな簡単な話でもない。全国に使っていないベッド、余剰病床が20万床くらいあり、専門家が分析したら11万床は減らしても悪影響が出ないとして、減らせることが本当に決まった。これで年間1兆円ぐらい浮いた。こういう積み重ねでとにかく負担を抑えるのが実務の力だ。お金をばらまきます、補助金を出しますでは持続可能性が保てない。経済が成長しているとみんなに思ってもらえるように、積み重ねるしかない」と述べた。
■「高市さんを一番おし支えているのは維新だ」

自民党と連立を組んだことで与党になり、日本維新の会の政策推進力は大幅に増した一方、直近の情勢調査では、自民党が単独で過半数を取るというものもある。その時、日本維新の会の立ち位置はどうなり、どこに活躍の場を求めるのか。
「まさに僕が一番言いたかったこと。直近のデータで言うと自民が大勝すると言われているが、私たちは歓迎している。自民と維新で過半数を取ろうというところで、調子がいいという。これで僕たちが埋もれているというが、自民党が勝っているならそれでいい」と、自民優勢を歓迎する。
ただし、高市総理の人気によって自民党が大勝したとしても、そこから高市総理を与党内で支えるのは日本維新の会だという自覚がある。「自民党の中は高市さんが新しい政策を打ち出しても、党の中でも半分は敵。議員定数削減も、ありとあらゆる議員が反対した。表で言った人もいるし、できない理由を作り出す天才がいっぱいいる。医療改革も、それが合理的か否かは別にして条件反射で『医療に手を付けるのは無しだ』と。業界団体に支援されていたりするため、自民党はある種いろいろなところに目配せ、気配り、利害調整する政党だと染み付いている。僕らは何のしがらみもないし、高市さんも突破しようとしている。そこに共感した僕たちは『じゃあそれはやりましょう』と言って、とにかくアクセルを踏む。自民党は勝ちすぎたら、あぐらをかくと思う。それを高市さんは突破しようとしているし、それを一番おし支えているのは維新だ」。
党内の反発を受けてでも突き進む高市総理を支えるのは日本維新の会だという主張は、さらに続いた。「自民党は奥深くて、大人の政党。100やらないといけないのに、ありとあらゆる手を使って30ぐらいしかやらない。1年でやることに3年ぐらいかける。それが合意形成の知恵。ただみんな本当は青雲の志があったはずだと思っているが、高市さんはそれに目覚めた。ある種狂っている、狂気だ。早くやらないともう間に合わないと。連立合意文書も、自民党の中で最後は数人しか見ていないし、無理やり押し切った。そんな高市さんを横からぐいぐいと一緒にやれるのは、たぶん自民党の中の勢力にはない。だから高市さんを応援しているなら、維新の会に(票を)入れてくださいと、最後まで言わないといけない選挙だ」。 (『ABEMA Prime』より)