3 衆議院選挙で与野党の候補者の戦いが注目されているのが、神奈川県の面積のおよそ3割を占め12の市町村をかかえる県内最大の選挙区・神奈川17区です。公明票がカギを握るこの地で、それぞれの候補者が独自の選挙戦を展開していました。
「公明票を私の名前に」
観光客が多いのが特徴の神奈川17区
戦国時代、難攻不落と呼ばれた小田原城。北条氏が100年にわたって、城下町を治めました。
今では小田原市や近隣の箱根町、湯河原町は全国有数の温泉街で、神奈川17区は観光客が多いのが特徴です。
各候補者は、地元有権者に声を届けるため、主要駅以外での活動にも力を入れています。
中道改革連合の佐々木奈保美さん(56)
「ぜひとも実現したいのは選択的夫婦別姓。どうして女性ばっかりが仕事をしながら結婚しようと思うと、これまで使ってきた姓を全部変えなきゃいけないのか。これが女性たちの仕事のしやすさに歯止めをかけています」
商業施設の前で、働く女性のための政策を訴えていたのは、中道改革連合の佐々木奈保美さん(56)です。
広い選挙区を1カ所でも多く回るため、道が渋滞する夕方は電車も利用して駆け回ります。
前回の選挙では、わずか4000票差で敗れた佐々木さん。勝敗のカギを握るとみられているのが、選挙区でおよそ2万5000票あるとされる公明党票です。
「前回までは別の方の名前を書いていた方たちが…」
「まずは公明党の皆さんにどれだけ私のことを知っていただけるかなという。前回までは別の方の名前を書いていた方たちが今回、私に名前を書くというのは、どこまでやっていただけるかというところ」
応援に来ていた創価学会の会員はこう話します。
「(Q.2万5000票が全部、佐々木さんに?)難しいと思いますよ。全部が全部はいかないかな。地域は地域でのつながりはあるので、今まで投票をお願いしていたお友達の中には『比例区の方は応援するけど、小選挙区はごめんなさい』という方も。楽しみですね。選挙だけはふたを開けてみないと分からない」
「デジタルで人を助ける」
自民党の牧島かれんさん(49)
6選を目指す自民党の牧島かれんさん(49)も、気になるのは公明党票の行方です。
「個人的な人と人とのつながりというのはまだ信じています。ただ、政党(公明党)としての動きは選挙戦が始まって本格化されているな、厳しくなっているなと思っております」
牧島さんには真冬の選挙戦を乗り切るためのある秘策があります。
「秘密兵器はこちらの手袋でございます。業務用の白手袋を今回導入いたしました」
牧島さんは有権者と接する時には、手袋を取り、一人一人に声をかけます。
「優しいデジタルの裏側で支えながら作っていこうと」
訴えるのは、元デジタル大臣の経験を生かした仕組み作りです。
「今苦しいな、困ったなと思っている人に、困っているタイミングで助けの手を差し伸べることができる。そんな仕組みを優しいデジタルの裏側で支えながら、作っていこうとしています」
去年の自民党総裁選で小泉進次郎氏の広報班長
去年の自民党総裁選では、小泉進次郎氏の広報班長を務めましたが、動画への書き込みを依頼した問題で、班長を辞任しました。
「(Q.総裁選の影響は?)ないと思います。私たちは自民党は、一度総裁が決まったからにはしっかり総裁のもとで、みんなで一団結して進むということですので、その姿が伝わっていると思います」
「うつ病乗り越え挑戦」
国民民主党の新人・中村太一さん(37)
有権者からの応援に涙を流していたのは、国民民主党の新人・中村太一さん(37)です。
うつ病で仕事ができなかった経験を生かしたいと訴えます。
「本当に働くということは、時に苦しく厳しいものでもあります。だからこそ、私たちは頑張って働いたお金をもっと自分たちで使ってほしい。そういう思いも“手取りを増やす”という政策には込めています」
中村候補の妻・真莉子さん(43)
中村さんのそばで、有権者の手を取って話を聞いていたのは、妻の真莉子さん(43)。夫婦で二人三脚の選挙戦です。
「政治家になりたいって言い始めまして。びっくりしたんですけど、家族で協力すれば何とかなるよという感じで」
真莉子さんは人生で初めて、選挙カーからアナウンスを担当します。
「これまでずっと同じ選択肢で…」
初の選挙で慣れない部分はありますが、中村さんは新人だからこその強みもあると語ります。
「応援していただける方から言われるのが、これまでずっと同じ選択肢で『どっちか選んできたんだけど、何も変わらなかったんだ、この土地が』『だから変えてほしい』と期待していただいているなと思う。ひっくり返そうと私は思っております」
(2026年2月3日放送分より)