16日間という超短期決戦となった今回の衆議院選挙も、選挙戦は後半戦に突入。8日の投開票に向け、いよいよ各党の演説にもさらに熱が入る。『ABEMA Prime』では、この衆院選でも政党研究を実施。今回は、チームみらいをピックアップした。
【映像】「遅い政治を速くする」チームみらいの2026年プラン
党首である安野貴博氏は一昨年の都知事選で注目されると、昨年夏の参議院選挙に向け同党を結成。安野氏が比例区で当選し、初の議席を獲得した。この選挙戦では社会保険料の引き下げをメインに、テクノロジーでの政治改革推進を訴える。
■チームみらいに聞く“10の質問”
まずは、各党共通の10個の質問を聞いた。
Q1.自分たちの党を一言で言うと?
右でも左でもなく、未来を見ている政党。
Q2.自分の党の良いところ&ダメなところは?
良いところはスタートアップ政党としてスピード感がある。ダメなところはまだ経験が少ない。
Q3.いきなり選挙になって、一番困った事は?
事務手続きの締め切りが近くて大変だった。
Q4.今回の選挙で、一番の推し政策は何?
消費税減税よりも社会保険料の減額を優先。
Q5.食料品の消費税が0になって買いたいものは?
そもそも食料品消費税ゼロを、あまり我々は推していない。やるべきではないと思っている。
Q6.生き辛いとされる現代…なぜそうなった??
物質的な豊かさと精神的な豊かさの中で、物質的な豊かさが経済的に過大評価されている。
Q7.トランプ大統領にひと言言うなら…
演説がうまくなるコツを教えてほしい。
Q8.フェイク溢れるSNSやAI、どんな事に騙された?
割とAIに詳しいので、そこまで自分は騙されないが、最近自分たちが作った「AIあんの」に、うちの妻がAIあんのか、人間の安野か騙されていた(笑)。
Q9.現時点の情勢調査…受け止めは?
全く油断できない状況。
Q10.投票に行く気がない有権者を動かす言葉は…
みなさんの1票は確実に未来を変える力になると思っている。
■「何からやるかと考えたら社会保険料」

与野党問わず、消費税については程度の違いはあるものの減税を掲げる政策が並ぶ中、チームみらいは社会保険料の引き下げを優先し、同時に消費減税は難しいという主張を続けてきた。
「社会保険料は、相対的に見ると実は中所得や低所得の方に不利な制度。消費税は高所得者もそれなりに支払っている。所得が増えるほど有利になる制度を『逆進性がある』というが、それはあまり望ましくないとされている。消費税よりも社会保険料の方が逆進性は高い。今、あれもこれも全部できない中で、何からやるかと考えると、社会保険料(引き下げ)というのが我々の考えだ」。
消費減税、社会保険料の引き下げのどちらも掲げる政党がある中、あえて消費減税をしないと謳うことにデメリットはないのか。
「我々としては差別化の戦略のつもりはなく、昨年の参院選の時から同じことを言い続けている。むしろ他の政党が消費減税に全部流れた方が、我々としてはちょっとサプライズ。調査を見ていると、消費減税を今しなくていいと思っている方も2割くらいいる中で、我々がある種の受け皿になっている側面がある」。
■目標は5議席

今回の選挙では、どこまでの議席を目標に掲げるか。
「私が(参議院議員)に当選して任期はあと5.5年。この間に、自分たちで法案が提出できるラインを突破したい。参議院だと10人、衆議院だと20人。このラインを突破すると法律を作ることが自分たちで一気通貫でできるようになる。今の議員内閣制を全く変えなくても、いわゆる『デジタル目安箱』的なものが実装可能になる。その水準を目指した最初の選挙として、今回5議席以上の目標を立てている」。
党の拡大をしていく上では、より多くの候補者の擁立が必要にはなるが、比例近畿ブロックの候補者が、過去の経歴を党に伝えていなかったとして、公認を取り消す事態も発生した。
「履歴書でどの会社に勤めていたかは重要な事項。バックグラウンドチェックはしていたが、後で発覚したため公認を取り消した。いろいろな候補者がいるが、どういう活動をしているか、YouTubeでもかなり発信している。選挙直前だけではなく、この人は政治家としていい人だと信頼を得る活動をしていかなければいけない」。
■右・左ではなく未来重視
党としては右でも左でもなく、未来を目指すという。また、別の表現では「現在ではなく未来を重視する」とも語る。
「右、左というのは大事な政治の軸の1つだと思うが、全て一次元で説明できるとは思わない。現在を重視するのか、未来を重視するのかという軸もある。我々は右・左軸より現在・未来軸を見た上で、かなり未来の方に寄っているような政治思想の政党だ」。
そのため、同じ未来が描けるならば、連立与党に加わる可能性も否定しない。
「与党になることによって得られるものと失うものがあるが、これを比較した上で、もし得られるものの方が大きく、我々がコミットしている政策を前に進めることができるなら、どういった政権であったとしてもオファーが来たら考える」。
一方で、自民党・日本維新の会による連立与党、中道改革連合らの野党派閥で議席を二分し、チームみらいの票が総理を決めるとなった場合、どちらを選択すると問われると「どちらかの名前を書く可能性は常にある。昨年の首班指名選挙では自分の名前を書いたが、昨年の補正予算では、自民党と政策合意を結んで我々がやりたい政策4つをプッシュすることができたので賛成した」と述べた。
チームみらいが描くテクノロジーを活用した未来は、確実に進みつつあると語る。
「より深い有識者、有権者、専門家、当事者の意見を高速に集めるのが、政治家をする上において非常に重要だと気付いた。今作り始めたのは『AIインタビュー』という仕組み。今までの設問型のアンケートだと一問一答で終わってしまうが、それだとあまり深い意見を取れない。AIがかなり賢くなったので、相手の回答に応じてより深くどんどん聞いていくことができるようになった。URLを私のXに貼っておくと、1日でだいたい2000時間分くらいのチャットログが残る。ログから集約して見てみると、今まで誰も指摘しなかったような論点がいろいろ出てくる。こういったものを見つけ出しては国会の中に流し込んでいく役割を、我々は担えるのではないか」。 (『ABEMA Prime』より)