政治

ABEMA TIMES

2026年2月13日 07:00

中道大敗で「逆につらい…」公明勢のホンネは?党復活のカギは「新しいリベラル」「ヒトの悪口を言わない」

中道大敗で「逆につらい…」公明勢のホンネは?党復活のカギは「新しいリベラル」「ヒトの悪口を言わない」
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 衆議院選挙の投開票が8日に行われ、立憲民主党と公明党により生まれた新党・中道改革連合は、公示前の167議席から49議席へと激減し大敗を喫した。2月10日放送の「ABEMA Prime」では、この敗因について今回の選挙で比例立候補し当選した旧公明党・伊佐進一氏と議論。旧公明党出身者が28人全員当選を果たした一方で、旧立憲民主党出身者が148議席から21議席へと100議席以上を減らすという、極めて対照的な「明暗」はなぜ生まれたのか。

【映像】落選した立憲出身の大物議員たち

■「時代遅れ感」と旧立憲幹部の大量落選

立憲・公明の議席数

 選挙から一夜明けた9日、野田佳彦・斉藤鉄夫の両共同代表は揃って辞任を表明した。 旧立憲の野田共同代表は「2人で覚悟を決めて、平和な国・豊かな国を作っていこうという趣旨でスタートしたが、どうしても時代遅れ感が、2人にはつきまとった」と敗因を分析した。 一方で、旧公明の斉藤共同代表は「この中道の旗の下に結集したというその一点で団結して進んでいく」と前向きな姿勢を強調したが、党内には大きな動揺が走っている。

 番組に出演した旧公明・伊佐氏は「本当に沈痛な思い。(応援演説で)全国を回る中で、本当に中道の思いで一緒に頑張ろう、一緒に仕事したいなと思う人たちがたくさんいた中、もう軒並み全部ダメだった」 と語り、パートナーである旧立憲側の壊滅的な打撃を受けた一方、旧公明が全員当選した事実に「逆につらい」との胸中を明かした。

 なぜ中道改革連合は惨敗したのか。番組では、新党が有権者の支持を得られなかった理由について、厳しい指摘が相次いだ。情報キュレーター・佐々木俊尚氏は、旧立憲議員が抱えるイメージの問題を次のように分析した。「立憲民主に対する一般有権者のイメージはどういうものなのか。確かに幅広いので、野田さんみたいに公明党と親和性の高い人たちもいるのも事実。泉健太さんもそう。一方で文句ばかり言っているイメージもすごく強い。そういう議員もいるし、支援者の中でも『野次ばかり飛ばしている』と、すごく極端な左の人たちも一定数いる。そのイメージがSNSの時代にはものすごい強くなっている」。

 また、エッセイストの河崎環氏は、旧公明党の支持母体が盤石であった一方で、旧立憲側の支持が離散した点を突き、「(旧公明は)比例で1人も欠けず、なんなら増やした。ガクッと減らしたのは、(比例支持率で)21%を取っていた立憲が8%になったから。中道に、何の正義も大義がなかったと感じる」と述べた。

■他党を攻撃した結果が逆効果に

党派別比例投票先

 今回の選挙で圧勝した自民党の高市早苗総理や、躍進したチームみらいの安野貴博党首らの手法は、中道改革連合の落選議員らとは対照的であったという声もある。佐々木氏は、新しい有権者のボリュームゾーンを「新しいリベラル」と呼び、以下のように解説した。「チームみらいが何を言っているか。『我々は人を貶めたり攻撃したりは一切しない』と。政策や哲学だけでやっていくと言い、都市部で大きな票を集め、無党派層で一番票を取ったという世論調査結果も出ている。お互い左と右で攻撃し合うことに、みんな嫌気がさしていて、もっと建設的な議論をやってくれるところに票を入れようとした。高市さんも人気などいろいろあるが、一面にはあまり人のこと悪口を言わないこともあったと思う」。

 伊佐氏もこの分析に同意し、選挙戦の前半を振り返る。「前半を戦っていて、批判のボリュームの方が全体的に多いなとすごく感じた。だから途中で、私はXで『中道に入れたらこういう社会になります』『こういう政策が実現できます』と前向きなことに集中すると言って、後半戦はそこで頑張ったつもりではあった」と述べ、批判一辺倒の政治スタイルが限界に来ていることを示唆した。

 ジャーナリスト・岩田明子氏も、高市氏が自らの政策を語っていた点に触れ「ここの違いをすごく有権者は見ていたと思う。これからは政策もブラッシュアップし、世論が何を求めてるのかを敏感に感じ取ることが必要」と説いた。

 また佐々木氏は改めて「あまり人のこと悪口を言わないから、チームみらいも国民民主党も人気がある。そこのボリュームゾーンは実はすごく多くて、ある研究者は『新しいリベラル』と呼んでいる。古い団塊世代のその護憲左翼なリベラルではない。現役世代にもっとガンガン投資して、いい経済を作っていこうと思っている人たちが、人口の3割ぐらいいる。この人たちをどう取るかが、一番重要なテーマだ」と言及。

 さらには「そこを取れているのが高市さんであり、国民民主やチームみらい、そして実は公明党で立憲民主党は入っていない。古いリベラルの世界の人たちであって、分離しなければいけないのに合体したことに、みんながっかり感がすごくあった。大きなボリュームゾーンに向けてどうメッセージを伝えていくかに持っていかないと、たぶん再生はない」と語った。

■「新たなリベラル」として再生できるか

揺れる中道

 中道改革連合は2月13日に代表選挙を行い、新体制の構築を急ぐ。伊佐氏は党内融和が最優先であるとし、「公明党が比例で優遇されて、その議員が出てまとまるわけがない」と持論を述べた。そして、今後の党の再建について、「まず新しい代表を選出して、その代表の元でやっぱり党のイメージを変える。変えるというよりも作っていかなければいけない。我々がこの短い選挙期間でできなかったのは、ファーストインプレッション、変えられなかった。つまり選挙互助会でできたとか『5爺』とか『爺2』と言われ、全然若い人がいないと思われている」 と課題を挙げ、古い体質の脱却とイメージ刷新が急務であると強調した。 (『ABEMA Prime』より)

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