イラン情勢です。ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く中、ペルシャ湾で今も足止めをされているタンカーの船長が、イランからの攻撃や機雷の恐怖について話しました。
海上封鎖 恐怖の毎日
テレビ朝日のインタビューに応じたのは、UAEの石油タンカー船長、ラマン・カプール氏。カプール氏のタンカーはクウェートとイラク付近のペルシャ湾内で、今も足止めを余儀なくされています。
カプール氏が撮影した映像では、周辺に10隻ほどの船が停泊しているのが分かります。カプール氏によると、およそ100隻の船が足止めされているといいます。
イランから船舶への攻撃が相次ぎ、事実上の封鎖状態となっている石油輸送の要衝・ホルムズ海峡。カプール氏のタンカーが足止めされている付近では先週、石油タンカー2隻がイランのミサイル攻撃を受け炎上。1人が死亡しています。
さらに、終わりの見えない足止めで水や食料にも不安を抱えています。
トランプ大統領が各国に要請しているホルムズ海峡の警備については、次のように話します。
軍事行動 改めて自画自賛
日本時間の18日午前6時45分ごろ、トランプ大統領が集まった多くの人たちを前に演説しました。
トランプ大統領はアメリカの軍事行動を称賛し、イランの核兵器保有を防ぐために作戦は必要だったと改めて強調しました。
逆ギレ投稿 艦艇派遣巡り
焦点となっているホルムズ海峡への護衛艦艇の派遣を巡っては、ドイツのメルツ首相が「参加しない」と表明しました。
EU=ヨーロッパ連合の外相にあたるカラス氏も、EU海軍部隊の派遣について、現時点では見送る考えを示しています。
トランプ大統領は日本時間の18日未明、艦艇派遣に関してNATO加盟国の大半から賛同を得られなかったことに強い不満を表明しました。
トランプ大統領は自身のSNSに「世界最強の国であるアメリカの大統領として言わせてもらえば、我々は誰の助けも必要としない」と投稿。日本や韓国、オーストラリアも名指しして支援は必要ないとしています。
18日午後、アメリカに向けて出発し、日米首脳会談に臨む高市早苗総理大臣は、ホルムズ海峡への自衛隊の派遣について次のように述べました。
ホルムズ海峡を巡って各国の足並みがそろわない中、インド船籍のタンカー2隻が液化石油ガスを積んでホルムズ海峡を通過しています。
前最高指導者の最側近死亡
アメリカとイスラエルによるイラン空爆以降、繰り返される報復攻撃。イラクの首都バグダッドでは、この日もイランの自爆ドローンが飛来。バグダッドのアメリカ大使館や米軍管理区域にあるホテルに攻撃を行いました。
ドバイ国際空港付近でも、イランによるドローン攻撃で近くの燃料タンクが炎上。真っ黒い煙が空高く立ち上ります。
一方、イスラエルのカッツ国防相は、16日夜に行ったイラン全土への空爆で国家安全保障最高評議会のラリジャニ事務局長を殺害したと明らかに。ラリジャニ氏は殺害された前最高指導者ハメネイ師の最側近で、イランの国防や外交を統括していました。
そして日本時間の18日午前6時ごろ、イランメディアもラリジャニ氏の死亡を発表しました。
原油高騰 コメにも影響
中東情勢の悪化による原油価格の高騰は、日本のコメにも影響を与え始めています。
埼玉県久喜市にあるスーパーでは、茨城県産のコシヒカリが5キロ税抜き3490円で販売されています。
今月8日までの1週間で販売されたコメの平均価格は5キロ当たり4013円。4週連続値下がりしています。
「仕入れ値が下がってきた。卸の業者もあまり売れてないから、(在庫を)どうしても処分したい」
値下がり矢先 コスト上昇
「(令和)7年産の在庫が9割以上あります。去年の秋にとれたコメばっかりですね」
卸売業者がコメを保管する倉庫には、天井近くまで積まれた大量のコメ袋がありました。
追い打ちをかけるように起こったイランへの攻撃。原油価格の高騰で製造や輸送にかかるコストは上がり、コメのパッケージなどの値上がりが予想されるといいます。
経費が上がっている反面、コメの価格は上げづらいため、さらに卸売業者が損をする事態になりかねないといいます。
田植え直前 燃料と肥料が
千葉県いすみ市のコメ農家にも影響が出ています。
「もうすぐ植えられるよ、一番早いやつ。千葉県じゃ一番早いんじゃないの」
通常より収穫時期が早い早場米の田植えを目前に控える中、頭を悩ませている問題があるといいます。
コメ作り歴60年の藤平さんでもほとんど経験のない、燃料費の値上がり。
「(Q.タイミングとしては?)最悪だよ」
田植え前のこの時期は田んぼを耕し、平らにするためにトラクターがフル稼働。年間で最も燃料費がかかる時期だといいます。
さらに、コメ農家に重くのしかかるのが…。
コメ作りに必要な肥料の原料の一部は中東からの輸入。イラン情勢悪化後、供給に懸念が生じたこともあり、例年使っていた肥料の価格が2倍になっているといいます。
急きょ別の肥料に変えたものの、去年のこの時期の肥料代がおよそ700万円だったのに対し、今年は1000万円を超える見込みだといいます。
日米関係か石油か対米交渉
止まらぬ原油高騰。思い出されるのは53年前…。
「今次の原油の供給制限と輸入価格の上昇が、物価問題の解決を一層困難なものにしようとしております」(1973年12月)
1973年、第4次中東戦争を契機に起きた第1次オイルショック。物価が高騰し商品も不足。スーパーには行列ができ、空の商品棚に座り込む人もいました。
事態解決が急がれる中、アメリカのキッシンジャー国務長官(当時)が来日。田中角栄総理(当時)に対し、アラブ諸国との友好関係をやめるよう要求しました。
当時、田中角栄総理の秘書官を務めていた小長啓一氏(95)は次のように話します。
(2026年3月18日放送分より)
















