アメリカとイスラエルによるイラン攻撃をきっかけに、イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖が続いています。トランプ大統領は各国に艦船の派遣を呼び掛けたかと思えば、「支援は必要ない」と発言が二転三転しています。高市総理はそのトランプ大統領と日本時間20日午前1時半からホワイトハウスで会談しました。トランプ大統領からどんな要求が飛び出すのか、高市総理はどう対応するのか、詳しくお伝えします。
ホルムズ海峡“封鎖”を最も強く非難 日英仏独伊蘭の6カ国が共同声明
ホルムズ海峡の航行をめぐって日本を含めた6カ国の首脳による共同声明が出されました。
共同声明を出したのはイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、日本の6か国です。湾岸地域の武装していない商船に対するイランによる攻撃、石油・ガス施設を含む民間インフラへの攻撃、そしてホルムズ海峡の事実上の封鎖を最も強く非難する、としています。
6か国で声明を出すのは初めてです。
高市総理がまもなくホワイトハウスに到着
日本時間の20日午前0時過ぎ、高市総理は宿泊先を出発しました。
日米首脳会談が始まる 日本時間20日午前0時37分
高市総理とトランプ大統領の会談が日本時間の20日午前0時37分から始まりました。
「世界に平和をもたらせるのはドナルドだけ」高市総理
高市総理は、トランプ大統領との会談冒頭で「世界に平和をもたらせるのはドナルドだけ、そのためにあなたを応援したい」「きょうは日本とアメリカがともに強くなっていくために話しあいたい」と発言しました。
「世界のエネルギーマーケットを落ち着かせるための提案をもってきた」高市総理
高市総理は「世界のエネルギーマーケットを落ち着かせるための提案をもってきた」と発言しました。
「日本から力強いメッセージを感じた、NATOとは違う」トランプ大統領
トランプ大統領は「イラン問題で日本からの掃海艇の派遣などサポートに満足しているか?」という記者からの質問に対し、
「わたしたちは本日その点について話すことになっている」
「おとといいただいた声明で日本からは力強いメッセージを感じた」
「NATOとは全く違う」と発言した。
「自衛隊は我々の多くの装備を購入している。この点についても会談の中で話す」トランプ大統領
トランプ大統領
「日本の自衛隊は我々の多くの装備を購入している」
「この点についても会談の中で話すことになる」
「日本が支援を増やすのは当然」トランプ大統領
記者からの「日本に対してどのような支援を期待しているか?」という質問に対しトランプ大統領は次のように答えました。
日本には45000人もの兵士が駐留している。多額の資金も投じている。そして日本との関係が非常に深まっている。こうした中で日本が支援を増やすことは当然あり得ると思っている。
我々は多くは必要としていない。日本には何も求めていないが。
日本で消費する石油の90%がホルムズ海峡を通過していると聞いている。支援をする大きな理由がある。我々はあの国を壊滅状態にした。唯一の問題は海峡だ。爆弾を仕掛けるだけで簡単に封鎖できてしまう。我々はそれを許さない。
日本、中国、ヨーロッパの一部は多くの原油をその海峡経由で得ている。アメリカはほんの数%しかない。ほとんどないと言える。ホルムズ海峡を通過する原油など全く必要ない。
それでも我々は他国のためにホルムズ海峡を守っている。だが、NATOは我々を支援してくれない。しかし、いまは態度を軟化させていると思う。ただ、もう手遅れだと思う。
「なぜ真珠湾(攻撃)について教えてくれなかった?」トランプ大統領
記者からの「日本とアメリカは良い友人だ。日本やヨーロッパの同盟国に戦争開始前になぜ相談がなかったのか?日本の市民は困惑している。」という質問に対しトランプ大統領は次のように答えました。
日本ほど奇襲を知っている国はないだろう。なぜ真珠湾について私たちに教えてくれなかったんですか?わかりましたか?私たちもその通りにしたんです。皆さんのほうが奇襲のことを知ってますよね?私たちもその通りにしたんです。
「日本は中国に対しオープン」高市総理
「訪中する際に、日中関係について取り上げる予定はあるか?」という記者からの質問に対し、トランプ大統領は、「中国については総理に話してもらいたいと思います。両国の関係がぎくしゃくしていると思いますので」と高市総理に発言を促しました。
高市総理は「日本はいつも中国に対してオープンです。会話オープンにしています。それから冷静に対応しています。とにかく米中関係を含めてですね、これが地域の安定、それから世界のサプライチェーン、これに貢献するものであることを願っています。日本は常にオープンです」と答えた。
これにトランプ大統領は「日本の懸念についても伝える予定だ」と応じた。
日本時間午前2時10分に日米首脳会談が終了
高市総理とトランプ大統領の会談は、日本時間の午前0時37分(現地時間19日午前11時37分)に始まり、およそ1時間半後の午前2時10分(現地午後1時10分)に終了した。
「エネルギー貿易について沢山話したい」トランプ大統領
トランプ大統領は、会談のうち記者団に公開された最後の部分で「きょうは良い話しあいをしたい。主に貿易について話したい。私たちのエネルギーを、石油を、ガスをたくさん買ってくれると、特にアラスカから買ってくれるときいている。アラスカはとても日本に近い。ちょっと寒いところだが、貿易やエネルギーについて沢山話そうと思う」と発言した。
会談を終えた高市総理の記者会見が始まる 20日午前4時5分
「米国産エネルギーの生産拡大に日米で共に取り組んでいく」高市総理
高市総理
ホルムズ海峡における航行の安全、エネルギーの安定供給を含む中東地域の平和と安定の実現に向けて日米間で緊密に意思疎通を続けていくということを確認しました。
特にエネルギーの安定供給に関しましては、日本やアジアにおける原油調達を念頭に米国産エネルギーの生産拡大に日米で共に取り組んでいくことを確認いたしました。
また私からトランプ大統領に対しまして、日本において米国から調達する原油を備蓄する共同事業を実現したい旨を伝えました。これは調達先の多様化というのは日本そしてアジアのエネルギーの安定供給これにつながっていくということからです。
重要鉱物について
高市総理
重要鉱物につきましては具体的プロジェクトに関する協力や南鳥島周辺の海域にあります、レアアース泥を含む海洋鉱物資源開発に関する協力等に関する3つの文書を取りまとめることができました。
エネルギー分野について
高市総理
中国・北朝鮮について
高市総理
今後も日米で緊密に連携するということを確認しました。そしてトランプ大統領からは拉致問題の即時解決に向けての全面的な支持を得ました。また自由で開かれたインド太平洋FOIPを共に力強く推進していくことを確認しました。
安全保障について
高市総理
国際情勢が激動し不確実性が増す中で日本の国益を最大化するためには強固な日米同盟が不可欠でございます。
今回の会談を通じまして経済、経済安全保障、安全保障など幅広い分野におきまして同盟の質をさらに高める、多くの具体的な協力を確認することができました。
今後もですねトランプ大統領とともに日米同盟のさらなる高みを目指してまいります。
拉致問題についてトランプ大統領の働きかけは?
高市総理
そういったプロセスについて話し合いをしたということです。いろいろ協力をしていただけるということでございます。
艦船の派遣については?
高市総理
ただ日本の法律の範囲内でできることとできないことがございますので、これについては詳細にきっちりと説明をいたしました。