20日にトランプ大統領との首脳会談に臨んだ高市総理。そこで注目されたのが、日米首脳の親密度だ。
【映像】高市総理が走ってトランプに抱きつく様子(実際の映像)
トランプ大統領が高市総理を出迎える場面では、握手の前にハグ。そして、一歩距離を詰めて挨拶を交わした。会談後に行われた夕食会では、トランプ大統領の息子の誕生日をお祝いした。
この様子にXでは、「総理の振る舞いが素敵で、トランプ大統領も久々に笑顔を見せていた」「いきなり抱き着くのは、本当に恥ずかしい」「トランプ大統領に迎合して媚びを売りすぎでは」などの声があがっている。『ABEMA Prime』では、今回の高市総理の振る舞いについて、専門家とともに議論した。
■「一般人に対しても低姿勢で、同じ目線で話をしてくれる」

高市総理の振る舞いについて、新外交イニシアチブ代表で弁護士の猿田佐世氏は「ハグ自体はアメリカでは不思議ではない」としつつも、その演出に疑問を呈した。「パーティーの様子を見ていても、なぜあんなにキャピキャピした感じになってしまうのか。目で見上げる姿勢や距離感、振る舞いなどが、高市氏を好まない層からは『媚びている』と見えてしまう。一国の主として堂々としてほしい」。
これに対し、日本エネルギー経済研究所、研究顧問の保坂修二氏は、30年ほど前にエジプトで高市総理と会った際のエピソードを披露し、「彼女だけが手土産を持ってきて、招待客全員に配っていた。一般人に対しても非常に低姿勢で距離が近く、同じ目線で話をしてくれる。こういう形で彼女はのし上がっていったのだろうと感じた」との見方を示す。
一方、日本外国語大学名誉教授の渡辺宏隆氏は、外交当局の視点から「大過なく予定通り終わることが成功であるとするならば、何が出るかわからないトランプ氏をコントロールできたという意味で、今回の会談は成功と言える」と分析した。
■「なめられる構造は変わらない」

政治学者の岩田温氏は、「外交で求められるのは国益だ」と強調し、「ホルムズ海峡への自衛隊派遣といった難しい要求を突きつけられるリスクがあった中で、『世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだ』という言い方は非常に上手い。相手に責任を持たせる形で、実質的に『紛争をやめてくれ、早く終わらせてくれ』と求めているとも取れる。この表現は100点だ」と評価。
さらに、表向きの明るい振る舞いの裏で、イギリス、フランス、ドイツなどと連携した戦略的な外交が展開されていたとし、「日本外交の勝利と言ってよい」と主張した。
距離が近すぎる外交は、なめられないのか。岩田氏は、「日本がアメリカに守られているという立場を変えない限り、なめられる構造は変わらない」とした。
(『ABEMA Prime』より)