日米首脳会談では、どんなやりとりがあったのでしょうか。
ホルムズ海峡の対応を巡る、高市総理の課題についても見ていきます。
■日本“寄り添い作戦”夕食会で演奏の曲 トランプ氏セレクト
日米首脳会談は、蜜月アピールとなりました。
高市総理は車を降りてすぐに出迎えたトランプ大統領とハグ。
「ドナルドが日本に深い信頼を寄せてくれて感謝」とファーストネームで呼び、親密さを感じさせました。
「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだと思っています」と発言しました。
「周りの日本政府関係者が、皆がうなずいていた。日本が『戦略』として用意した言葉」
「トランプ氏はいま世界から孤立している」と話していて、日本は“寄り添い作戦”で首脳会談に臨んだといいます。
「選挙で最も大きな成功を収めた」と非公開の会談でも何度も繰り返したといいます。
「選挙で民意を得たことで信頼にもつながっているのだろう。昨年10月の初会談から関係構築は進んでいる」
もてなしは夕食会でも見られました。
演奏された曲はX JAPANの『Rusty Nail』。
以前、高市総理がテレビ番組で歌声を披露した曲です。
そして、映画『となりのトトロ』のテーマソングなどです。
トランプ大統領は高市総理をもてなすためにすべての曲を自らセレクトしたといいます。
■最新世論調査 日米会談の評価は?イラン攻撃は?
日米首脳会談後の週末に行われたANNの世論調査です。
内閣支持率は、
支持するが、65.2%で、前回より3.2ポイント上がりました。
支持しないは、19.3%で、前回より4.9ポイント下がりました。
日米首脳会談について、
評価するが、64%で、
評価しないが、21%でした。
アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃については、
支持するが、7%で、
支持しないが、86%でした。
高市総理は今回の攻撃が国際法に違反するか考えを明らかにしていません。これについて、
評価するが、40%で、
評価しないが、45%でした。
■会談の焦点 ホルムズ海峡の貢献要求 高市総理に課題も
ホルムズ海峡についてです。
「日本は役割を果たそうとしている。NATOとは違う」と発言しました。
その後、会談の中でトランプ大統領は、日本をはじめとする各国に対し、ホルムズ海峡の航行の安全に関する貢献を要請しました。
日本の返答は、法律の範囲で出来ることと、出来ないことがあると説明。
高市総理側は『奥の手』を持っていたといいます。
戦闘終結後の掃海艇派遣を『奥の手』として考えていました。
実際の会談ではこのカードを切ることはなかったといいます。
「具体的なことを約束したり、宿題をもって帰ってきたりしたということは全くない」
「彼らは海峡に艦船を出すことは憲法上できないが、もし我々が必要とするなら、日本は我々のために尽力してくれるだろう」
「イランの戦闘が長引くと原油の高騰が続く。するとトランプ大統領のイラ立ちが募って、日本への圧力がまた強まる可能性が十分考えられる」ということです。
■トランプ氏“真珠湾発言” に物議 司会者絶句の番組も
トランプ大統領が真珠湾について言及しました。
同行取材をしていた千々岩官邸キャップが質問をしました。
「奇襲を仕掛けたいと思ったから。そのおかげで予想以上の成果を上げることができた。もし私が話してしまえば、奇襲ではなくなってしまう。真珠湾攻撃の時、日本は知らせてくれなかっただろう」
この発言について、海外メディアの反応です。
『トランプ大統領はタブーを破り、第2次世界大戦時の真珠湾攻撃について、日本の総理をからかった。総理は目を見開き、深く息を吸い込んだようだ』
『トランプ大統領が「なぜ真珠湾攻撃について教えてくれなかった」と笑う中、高市総理は明らかに居心地悪そうにし、部屋は静まり返った』
司会者が絶句した番組もあります。
アメリカのニュース専門チャンネルで放送されている『モーニング・ジョー』という人気番組です。
「なんというか…」と言葉に詰まった後、「他のどの大統領からも見られないような発言です。大統領は通常、同盟国に対して礼儀正しく振舞おうとするものです」と発言しました。
■拘束の日本人解放 なぜこのタイミング?イランの狙いとは
このタイミングで、イランで拘束されていた日本人が解放されました。
「イランに関しては核兵器の開発は許されてはならない。日本も働きかけをしてきた」と話しました。
高市総理の発言に対して、これまでイラン側の直接的な言及は確認できていません。
「日本側との協議を経て、日本関連船舶の通過を認める用意がある」として封鎖の一時解除に向けて、既に日本側と協議に入ったと明言しました。
イランで拘束されていた日本人についても動きです。
3月22日に判明しました。
イランで拘束されていた日本人2人のうち、1人が3月18日に解放されたということです。
外務省によると、解放されたのは2025年6月に拘束された日本人で、既に日本に帰国しているということです。
NHKの支局長とは別の日本人だということです。
イランのこれまでの人質解放です。
2023年、アメリカ政府がカタールの仲介を受けて、イランの資産、約8860億円の凍結を解除し、米国とイランの二重国籍だった男性4人と女性1人が解放されました。
このように人質交換や多額の支払いなどが伴うケースが多くありました。
「アメリカと同盟国に亀裂を入れるということが目的。アメリカの同盟国の中で、日本が一番ホルムズ海峡に依存しているので、日本に歩み寄る姿勢を示すことで、これ以上アメリカに近づいていかないようにする狙いは当然ある。様々なゆさぶりをしていると思う」
■米国産原油輸入の拡大へ 会談中 高市総理 苦笑いのワケ
アメリカ産原油の輸入拡大についても動きがありました。
「私からトランプ大統領に対して、日本においてアメリカから調達する原油を備蓄する共同事業を実現したい旨を伝えた。調達先の多様化は日本やアジアのエネルギーの安定供給につながっていく」と話しました。
日本の原油輸入先です。
ほとんどが中東からで、ホルムズ海峡への依存度は93%。
アメリカからはわずか3.8%です。
日米首脳会談で、千々岩官邸キャップが注目したやりとりがあります。
「日本は我々のエネルギーを莫大な量買ってくれる。石油やガス、特にアラスカからね」と発言。
「いやいや、それは今から話すところなので」と苦笑いを見せました。
「日本側からすると(まだ話が煮詰まっていないので)表のところでは少なくとも言ってほしくなかった。これがトランプスタイル。司会・主演・プロデュース全部トランプ大統領なので、お客さん側(日本)からコントロールできないという難しさ。さすがに高市総理も焦ったという場面」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年3月23日放送分より)















