おなじみのポテトチップスですが、イラン情勢の影響をまともに受けることになりました。パッケージが今月下旬から白黒に変更されるといいます。先行きの見えない暮らし、今後どうなっていくのでしょうか。
イラン情勢…“かっぱえびせん”も
大手菓子メーカーのカルビーは、インクの調達が不安定になったため『かっぱえびせん』など、14の主力商品で今月下旬から順次、パッケージを変更します。紛争が長期化すれば、こうした企業の対応が広がるかもしれません。
肝心のアメリカとイランの和平交渉。合意間近とも伝えられていましたが、またしても…。
「紛争の即時終結はもはや期待できません。10日にイランの回答が届き、トランプ大統領はそれを読んで強い不満を示しました。『“代表者”とやらの回答を読んだが気に入らない。全く受け入れられない』と強調しました」
イラン側は、ホルムズ海峡での主権の承認と、賠償金の要求を改めて主張したとされています。
直後から原油先物価格が大きく上昇。ニューヨークでは100ドルを再び突破しました。さらに、週明けの為替市場にも波及。ドルは156円台半ば〜157円台前半まで円安が進みました。
その為替市場をめぐっては、このところ政府・日銀による為替介入の可能性が指摘されています。1ドル160円台後半まで円安が進んだ翌日に5兆円規模。さらに連休中、1日、4日、6日にも大きく円高に進む場面があり、介入に踏み切ったとの観測が出ています。
“物申す”米財務長官が来日
こうした中で注目されているのが、14日の米中首脳会談を前に来日したアメリカのベッセント財務長官です。
「大親日家のペッちゃんとも旧交を温めました」
関税交渉を担当した赤沢大臣をして、こう言わしめるベッセント氏。去年7月の大阪・関西万博。さらに去年10月にも。
「今日の日経平均株価も長官の来日を歓迎しています」
「5万円台を超えた日に来られるとは光栄です」
財務長官就任後、1年半足らずで3度目の来日です。
ベッセント氏はウォール街出身。著名投資家ジョージ・ソロス氏のヘッジファンドで最高投資責任者を務めました。アベノミクス相場では円安が進むと読んで、巨額の利益を上げたマーケットを熟知する人物です。1月の国際会議で片山財務大臣と会談した際、日本国債の急落がアメリカに影響を及ぼしているとして『叱責に近い厳しい言葉を浴びせた』と、アメリカのブルームバーグは報じています。
日本に対しては度々“注文”も。
「日銀の対応は後手に回っているので、利上げしてインフレを抑制する必要がある」
そのベッセント財務長官は、関係者によると、財務省主催の食事会に出席。12日に高市総理・片山財務大臣と個別に会談する予定です。
物価上昇に政府の経済対策は
円安による物価上昇の影響もあって、ここ2年間で仕入れ価格が1キロ900円から2倍に値上がりしたものもあります。東京都日野市にあるステーキ店は、創業から38年、値上げせずに来ましたが、ゼロの上には書き足したあとが。
「(ビーフステーキ)300グラムは2000円だった。冷や汗をかきながら数字を入れた感じ。店を続けていくには致し方ない。泣く泣くそういう金額になった」
身の回りにも確実に影響が及び始めたイラン情勢。エネルギーや食料の多くを輸入に頼る日本は、円安による物価上昇と無縁ではいられません。
「現在、日本の物価が相当な勢いで上昇してきています。早急な追加経済対策を講じる必要性があると考えておりますが、この点について総理の見解をお聞かせください」
「必要があれば、令和8年度予算の予備費も活用できるので、経済対策補正予算の編成が直ちに必要な状況とは考えていません。物価の動向が家計や事業活動に与える影響に十分注視しながら、経済財政運営に万全を期し、臨機応変に対応します」
米中首脳会談控え日本は
政治部官邸キャップの千々岩森生記者に聞きます。
(Q.12日に予定される高市総理とベッセント長官の会談は、どんな中身となりそうですか)
「最大のテーマは“中国”です。ベッセント長官も米中首脳会談に同席します。総理側近は『米中首脳会談前に対中国政策で認識をすり合わせる。非常に重要だ』と話しています。アメリカの大統領専用機エアフォースワンはワシントンから北京まで直接飛べないため、給油ついでに日本に立ち寄り、トランプ大統領と高市総理が会談するという模索もされました。結果的に、政権中枢の1人、ベッセント財務長官の来日で調整がついたというのが今回の裏側です。元々は3月の高市総理の訪米で、当時3月31日に予定されていた米中首脳会談の直前のタイミングで、トランプ大統領と対中政策を協議するはずでした。ところが、アメリカのイラン攻撃で、米中首脳会談が1カ月半も先送りになってしまった。日米会談は予定通り行われましたが、多くの時間をイラン情勢に割いた結果、高市総理は中国問題をほとんど扱えなかったのが実態です。改めてトランプ政権の中枢に、中国問題でくぎを刺しておきたいというのが日本側の本音です」
米中首脳会談まであと3日
(Q.米中首脳会談が3日後に迫ってきました。日本のみならず、世界が注目する会談となりそうですね)
「1つ気になる情報があります。政府高官は11日夜、北朝鮮の金正恩総書記が、米中首脳会談に合わせて北京入りする可能性が『50%くらいある』と話しました。トランプ大統領との会談もあり得るとみています。もしこの会談がセットできれば、中国からみればトランプ大統領に大きな“貸し”になる。そもそもトランプ大統領は、秋の中間選挙に向けて、中国に航空機や農産物を買ってほしい。イラン情勢でも中国の協力を得たい。日本としては、中国をめぐる安全保障や台湾問題もあり、安易な妥協はしてくれるなと伝えたいところですが、予測不能なトランプ大統領への不安は根強くあります。まさに各国の駆け引きが大詰めを迎えている印象です」
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