高市早苗総理が20日、自身のXに睡眠時間や家事の様子を綴った投稿を行い、大きな反響を呼んでいる。投稿では「7月に入ってからの土日は骨太の方針など分厚い資料を早朝から深夜まで読み続けた」「総理就任以来0時間から3時間睡眠が常態化」と記し、久々の休日に5時間の睡眠を取れたこと、溜まっていたアイロンがけや裁縫を一気に処理したことなどを詳細に明かした。この投稿は5万件を超える「いいね」を集め、インプレッション数は3500万に達した。
一方で「睡眠不足・疲労による判断力低下が心配」「掃除や洗濯は総理の仕事ではない」「家事代行を頼むべき」といった懸念の声も上がっている。こうした状況を受け、『ABEMA Prime』ではトップの働き方・休み方と、女性政治家が直面するワークライフバランスについて考えた。
■稲田朋美氏「高市総理は政策の鬼。骨太の方針を読むのが頭のリフレッシュでは」

自民党の稲田朋美・衆院議員は、投稿を読んだ感想として「すごいなと本当に思う。高市総理は真面目だし勉強家だし、骨太の方針を読んでいることが休みというか、頭のリフレッシュになっているのかなと思った」と述べた。ただし、「私は睡眠時間3時間ではとても持たない。それは人それぞれ」とも語る。
家事のアウトソースについては、「私は少なくとも防衛大臣の時に家事をやった記憶は全くないし、家事をすることでリフレッシュするタイプではないので、高市総理も家事は人にやってもらったらいいと思う。ただ、公邸でそれがやりにくい雰囲気があるのかもしれない」と指摘する。
また、国会答弁の準備については「高市総理は自分で『政策の鬼』とおっしゃっているので、すごく読み込んでいる。答弁するのも高市総理がとても多く、非常に時間がかかっていると思う」と説明。総理大臣はオールジャンルにわたる答弁を求められることを念頭に、その労苦に理解を示した。一方で、「政治家は仕事と休むのとか一緒で、資料を整理したり読んだりするのが楽しい」とも語った。
保育士のてぃ先生は「正直、かわいらしい方だなと思った。自分がこんなに頑張っているということを、一国の総理でも国民に分かってほしいんだ、共感してほしいんだという気持ちが伝わってきた」と率直な印象を述べる。さらに「本音をそこに書き込むことによって、いろいろな人たちからの意見や考えがXに集まっている。批判的なものも多いが、そこからいい議論も生まれている。今後は官邸での家事代行がOKかどうかも含めて考えていくいいきっかけになった」と前向きに評価した。
一方で2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏は、「社会に出ると結果責任。8時間寝ようと3時間寝ようと、家事をしようと結果が出ればいい。投稿の中に『分厚い資料』や『書類の山』といった言葉があるが、これは『頑張っているよ』という感情を伝えるために書いている。成果が出ていればこんなことを書かなくていい。頑張っているから許してね、と言わざるを得ない自覚があるのでは」と指摘した。
さらに、「日本で一番偉い首相なのだから『こういうルールにします。こういう手伝いをする人を雇います』と決めればいい。会社のトップでも、子どもの世話のために社内に託児所を作る企業もある」と語り、サポート体制を整えないことを「怠慢」とした。
近畿大学 情報学研究所 所長の夏野剛氏は、「自分を忙しくさせていることがすごく高揚するタイプの人がいる。たぶん高市さんはそれ。リーダーをやっているとアドレナリンが上がる。でも大事な時に寝てしまったら困る。平時でこれだから、有事に大丈夫かということは心配だ」と述べた。
■休養の専門家「0〜3時間睡眠は異常な状態。単純な家事が脳の疲労対策になる場合も」

よりよい休日・日本リカバリー協会理事で「休み方」の専門家である春木完堂氏は専門的見地から、「0時間から3時間睡眠というのは異常な状態。5時間眠れていろいろなことができたと本人もおっしゃっているので、やはり睡眠は必要なのだろう」と強調する。一方で「日常的に0〜3時間でも、一般国民はしっかりお仕事をされているように受け取っている。研究者としては高市さんの行動を分析して新しいモデルができるのではと、取材してみたい気持ちもある」と語った。
また、家事については「リカバリー協会では『休養の7タイプ』という形で分類している。脳を休める行動が非常に重要で、たとえば単純なお皿洗いや掃除機がけなど、あまり頭を使わない作業は一度ストレスから切り離されて疲労対策になる。家事代行を入れた方がいいとは思うが、好きな家事があるならそれをやること、限定してやることは大事」と分析した。稲田氏も「家事していることが気分転換になっている可能性もある。アイロンがけで休んでいることになる人もいる」と同調していた。 (『ABEMA Prime』より)