選挙カーのレンタカー事業を無許可で行っていたなどとして、兵庫維新の会は所属する門隆志兵庫県議を党内で最も重い除名処分とした。
門氏が代表を務める会社は、国土交通省の許可を得ずに選挙カーを貸し出していたとされ、兵庫維新の会はコンプライアンス上の違法性が認められ、党の信用を傷つけたと判断。貸し出された選挙カーは、衆院選や兵庫県議選で複数の維新候補が使用していたという。
さらに、門氏は自身のレンタカー会社と県議事務所を兼用していたとされ、政務活動費から支払われた家賃や光熱費など約190万円の返還も県議団から求められている。一方、門氏は手続きや認識の甘さは認めつつも、現時点で議員辞職には応じない姿勢だ。
元衆議院議員の宮崎謙介氏は見解を求められると「これはいくつもポイントがある。まず門氏のことに関して言うと、認識が甘かったにしろ、やや可哀想かなという印象」とコメント。
「議員間での選挙カーを持っている人の貸し借りって意外とある。それがレンタカーという認識でやっている人はあまりいないと思うけど、この方は会社でやっているからレンタカー業にあたってしまう。先輩議員が後輩が今度立候補するときに『俺の車使っていいぞ』というのはやっていたり」(宮崎氏、以下同)
「友だちに車を借りるぐらいの感覚?」との質問があがると、宮崎氏は「そうです」と答えて「選挙カーというのも、選挙期間中に1台だけかと思ったら、実は2台あったりする場合もある。というのも1台大きな派手目なもので大通りを行って、小道の細いところには小回りの利く軽自動車で入って回るといったテクニックもあったりする。両方一遍に持てないので『今回はうちのを貸してやるよ』みたいなことがあったりする」と解説した。
また、車の見た目については「もともとしょぼい車ばっかりだったから、豪華な車にという発想ももちろんあるが、これは地域性もある。都会だった場合にはこういう車だったらいいなと思われがちだが、けっこう郡部に行くと『あんな派手な車で選挙やっていて、金権政治っぽい』(と思われる)みたいなこともあったりするので。わりとボロボロのほうが受けがよかったりする」と説明。
「業者でレンタルをする際に選択肢はあるのか」という質問に宮崎氏は「もちろん選ぶ。選べるし、本人が意見を通す場合もあれば、選挙対策委員会などで『こうしよう』とかいう意見が入ってくる場合もある。それぞれ選挙によって決めていくもの。だからチャリンコで行きたいという人ももちろん出てくるし、さまざまだ」と回答。
一方で「ただビジネスチャンスがあるかどうかと言うと、これぐらいの……すみません、門氏のこだわりの中で言うと、わりとありふれている車。例えば、金魚鉢というのがあって、うしろが全部スケルトンになっていて、座っているけど候補者が丸見え。そういう特殊な特許を持っているような車を開発されてやっている会社が確か神奈川松田町あたりにあるが、そこは全国から問い合わせが来ている。しかも験を担いで、みんなけっこう当選するのでそこはひっきりなしになっていて、紹介じゃなきゃ受け付けないっていうのはある」と、人気の選挙カーもあることを明かした。
「意外と選挙はあちこちであるけど、兵庫だけで言ったらそんなにいっぱいあるわけではないし、統一地方選挙は4年に1回だけ。ビジネスとしてはこのレベルではあまり良くないかなと思う」
門氏の「看板はデザイン性を重視し、顔写真は必ず入れる」「スピーカーは角度調整できるものを4つ」などといった選挙カーのこだわりについて、宮崎氏は「基本の『き』だなと思います。僕らの選挙区ではこれは当たり前でした」と率直な意見を述べた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)