2月の衆院選で大敗を喫した中道改革連合が、党勢回復に向けた模索を続けている。ANNの世論調査では高市内閣の支持率が49.2%と初めて5割を切る中、中道の支持率も2.3%にとどまり、維新や参政党、国民民主党などを下回る状況となっている。そうした中、党は今年5月にクラウドファンディングを開始。現在までに1億円以上、1万4000人以上の支援者が集まった。
一方で党の基盤は国会議員49人のみで、自治体議員ゼロ、党員ゼロという状態が続く。立憲民主党・公明党との合流をめぐる議論も続いており、8月中に何らかの結論を出す方向で動いているという。『ABEMA Prime』では、支援者とともに、中道改革連合について議論した。
■「1億人の有権者がいるのに1万人、つまり0.1%」
中道改革連合のクラウドファンディングで1万円以上支援したnaoさん。その動機について、「執行部の方々が資金や党職員が足りないとおっしゃっているのを聞いて悲しくなった。この時に力になれることが嬉しいと思った」と説明する。支援金については、「夫婦で話し合い、1万円以上だとカードがもらえるということで、半分ずつ参加した」と明かした。
一方、支持はしているがクラファンに参加しなかった百瀬海さん。その理由について、「学生なので、お金はないが時間はある。議員のインターンに行ったり、Xで拡散したりする方が価値があると思った」と語る。支持理由については「福祉に力を入れてほしいこと、そして政権交代可能な選択肢になってほしいという点で、立憲民主党からの流れで中道を支持している」。
中道改革連合の泉健太氏は、クラファンの数字について、「政党として初めて1万人を突破した点は特筆すべきだが、中道に比例で投票した方が1000万人以上いる中で、1万人という数を多いと見るか少ないと見るかは問われる。個人献金にシフトさせていく流れの中で、誰かに強く依存する集め方や、税金に過度に依存する形を脱却しようという取り組みではある。ただまだ主軸にはならない」と率直に語る。
■「党名を変えるとかはやめてほしい。そんな姑息なことで評価されない」
現在の低支持率について、泉氏は「立憲民主党には10万人の党員と1000人以上の自治体議員がいる。公明党には40万人の党員と3000人の自治体議員がいる。普段から『私は中道です』と言う人が街中に極めて少ない状態が今の状況だ。宣伝する人が誰もいない政党では、支持率は広がりようがない」と構造的な問題を指摘する。
中道が掲げる政権ビジョン「競争力のある福祉国家」について議論が及ぶと、百瀬さんは「いい内容が書かれているとは思うが、具体的な政策が何も分からない。書いてある内容は自民党に当てはめても割と通ずる部分がある。それだとあえて中道に入れる意味がなくなってしまう。もっと具体性がほしい」と話す。
泉氏は「今回のビジョンは小川さん(小川淳也氏)の中間報告だと言っていて、確かに読んでみると、今までの考え方の枠を超えたものや尖ったものがない。ただ、これから小川さんがやりたいと思ってることは、国民の金融資産の2000兆円をどうやって現役世代に使うのか。これが具体化してくると、例えば相続税をどれぐらいの人たちから取るのかとかの話になるので、本当に切り込んだ時、国民の皆さんにある意味の違い、選択肢が出てくるんじゃないかなと期待している」との見方を示す。
3党合流については、8月中に結論を出す方向で動いているが、泉氏は「率直に言って、党名を変えるとかはやめてほしい。そんな姑息なことで評価されない。本当に何をしたいのかを忘れると、国会議員たちがどういう受け皿を作るかという話になって、居場所作りになってしまう。中道の考え方を推し進めたいということと、中道の政党にこだわるということは違う。中道の考え方の中でこの政策をやりたいということを早く打ち出すべきだ」と主張した。
(『ABEMA Prime』より)