政治

ABEMA TIMES

2026年9月1日 07:00

「無理だろうなと予想していた」中道改革連合わずか半年で合流断念…立憲出身落選者のリアルと、ジャーナリストが明かす“地方組織の壁”

「無理だろうなと予想していた」中道改革連合わずか半年で合流断念…立憲出身落選者のリアルと、ジャーナリストが明かす“地方組織の壁”
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 中道改革連合・立憲民主・公明の3党首が会談し、合流断念を正式決定した。中道の小川淳也代表は、「中道勢力と政権交代に向けて再起動する新たな形態を目指していきたい」と述べ、衆議院では統一会派を模索する方針も出ている。

【動画】突然の合流見送り…落選議員は「支持者への説明」どうする?

 2026年2月の衆院選を前に、自民党への対抗軸として、各党から議員が離党・参加して結成された中道改革連合。結党からわずか半年で足並みがそろわず、分裂に至った形だ。

 『ABEMA Prime』では、中道から出馬して落選した元衆院議員とともに、「中道改革連合の合流断念」について考えた。

■「無理だろうなと予想していた」新進党の歴史を繰り返した地方組織の壁

安積明子氏

 政治ジャーナリストの安積明子氏は、今回の分裂を「まずおそらく無理だろうなというのは予想がついていた」と振り返る。理由に挙げたのは、地方組織の統合の難しさだ。

 「それぞれの地方組織があり、なかなか一緒になるのは難しい」と、「新進党」結党時の経緯に言及。「参議院の非改選議員と地方組織が『公明』という政党を作り、衆議院と参議院改選組は新進党に合流。その後、『公明』は新進党に合流する予定だったが、いろいろあり、公明党が新たに作られた。地方組織はなかなか合流が難しい」と説明した。

 国政については「衆議院は選挙で国民の信託を得て、政党として国民から認定された」と評価する一方、地方は事情が異なると指摘。「他の選挙はまだ経ておらず、なかなか難しい。これからどうなるのかに不安がある」とした。

■「肌合いの違い」出自の違いが生んだ戸惑い

合流見送りについての中道・小川代表コメント

 安積氏は、公明党側の心情にも踏み込む。「出自というかオリジナルが全然違う。そこの肌合いの違い。また公明党は四半世紀以上も与党でやってきた。自民党とは最初、選挙協力がうまくいかず、票だけの関係だったが、だんだん一緒にやれた。それがいきなり分かれて、立憲と組む戸惑いもある」と、公明党側にある戸惑いを指摘した。

 これに対し、中道から2月の衆院選に出馬した前衆院議員の柚木道義氏は、この半年で旧立憲と公明の出身議員の間に、確かな連携や信頼関係が生まれていたと明かす。

 「(公明出身の)岡本三成氏とも直接話したり、伊佐進一氏とは与党時代も同じ厚生労働分野で一緒に仕事した。優秀で誠実な方だと知った上で言うが、この半年、1000万票の比例票をいただいた中で、責任感、そして旧立憲のメンバーとも仕事をしていく中で、シンパシーというかチームワークというか、支持率は低いが信頼度は高まっていく、『一緒に頑張っていこう』という思いが高まってきた」と語った。

 報道で岡本氏が「中道を最後の政党にしたい」と発言したり、伊佐氏が合流見送りに反発しているという情報を目にしたりすることで、「そういう思いできたんだなと、グッと感動するような思いだ。この半年間で、そういうふうになった部分は間違いなくある」と述べた。

■支持者の受け止めと「リベンジ」への責任

柚木道義氏の経歴

 柚木氏は選挙後半年、地元を回ってきた経験も振り返る。「そもそも急な選挙で中道という政党ができて合流したというところに、私の地元もついてこれない有権者が多かった。その中で、今回こういう状況になり、もともとの公明党支持者にとってはどうなるのかは大きな課題だ」と述べた。

 一方で、「一般の有権者の方と接していると、『仕方ないよね、これからどうするの、頑張ってね』とか、そういう反応の方が多いように受け止めている」とも明かした。

 統一地方選挙を来年に控える中、「これだけ大惨敗した国政選挙を受けて、地方議員、特に立憲系議員が合流に前に進めないというのは、仕方ないのかなという受け止め」と、党内の実情も口にした。

 安積氏は最後に、「自公連立がうまくいったのは、それぞれが別の政党として支持者を持ちながら協力関係を築いていたからだ。『中道』になったがゆえに、旧立憲議員が旧来の支持者を失っていったという話も聞いた。ここで新たに出発して、旧来の支持者に戻ってきてもらうようにする。野党の体制は大事。与党がまともに機能するためには野党が強くないといけない」と、リベンジへの期待を寄せた。

 柚木氏は「専門は社会保障分野だ。これから5年以内に団塊世代が80代になり、孤独死・孤立死がどんどん増えていく。支え合いの社会がないと、それを理由に仕事を辞めたら経済も回らなくなる。だからこそ、この受け皿が必要なんだという分野を、経済、社会保障、外交安全保障、それぞれしっかりと発信していく。小川代表が『新しい形態』と言っているのであれば、再起動していかなきゃいけない、その責任を強く感じている」と締めくくった。

(『ABEMA Prime』より)

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