原爆症認定を緩和 被爆者「新たな制限」と反発[2013/12/17 00:05]

 原爆症の認定制度について、厚生労働省は爆心地から2キロ以内の心筋梗塞(しんきんこうそく)などについて認定基準を緩和しました。

 原爆症の認定を巡っては、「すべての被爆者に手当を支給すべきだ」とする被爆者側の意見と、「病気と放射線の関係性は認定に欠かせない」とする専門家の意見が併記された報告書が今月4日にまとめられました。これを受け、厚労省は被爆者救済の観点から、心筋梗塞などについて「被爆した場所が爆心地から2キロ以内ならば認定する」と基準を緩和しました。厚労省は対象者が4000人ほど増えるとしていますが、被爆者側は「それほど増えるとは思えず、新たな制限を設けられた」として反発しています。

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