皇后さまが野生の蚕の卵付け 富岡製糸場でも話題[2014/05/02 13:01]

 皇后さまが、野生の蚕の飼育を今年も始められました。この種は日本が原産で、皇后さまは毎年、この作業をされています。

 皇后さまは2日午前10時から、皇居にある飼育室で、餌(えさ)となるクヌギの枝にホチキスで一枚一枚和紙を取り付けられました。和紙一枚には、野生の蚕「天蚕」の卵が25個貼り付けられています。天蚕は自然に生息する日本原産の種で、皇后さまは1998年から毎年、この時期に作業をされます。7月には薄い緑色の繭を作り、収穫したものは数年分をまとめて糸にし、布を織ることにしています。白い繭を作る「家蚕」についても、皇后さまは歴代の皇后から引き継いで飼育を続けていて、富岡製糸場が世界遺産に登録される見通しになったことも喜ばれているということです。

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