“患者から作成”iPS細胞使い、薬の効果特定 京大[2014/09/18 11:53]

 京都大学の研究グループがiPS細胞を活用した実験を行い、骨の難病の治療にコレステロールの値を下げる薬「スタチン」が有効とみられると発表しました。

 軟骨が適正に作られず、手足などの骨が成長しない「軟骨無形成症」は、現在、根本的な治療をする薬がありません。今回、京都大学の妻木範行教授らの研究グループは、患者の皮膚細胞からiPS細胞を作製し、軟骨細胞に変化させる実験を行いました。この軟骨細胞に血液中のコレステロール値を下げる物質「スタチン」を投与したところ、軟骨の形成が回復したということです。ただし、研究グループは「自己判断でスタチンを服用しても効果が期待できず、副作用の可能性が高い」としています。今後、実用化に向け、研究を進めていくということです。

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