電子たばこ 一部製品に大量の発がん性物質 厚労省[2014/11/27 14:45]

 香りや味が付いた液体を電気で熱して蒸気を吸う「電子たばこ」について、厚生労働省の専門家会議は、「一部の製品で発がん性物質が大量に含まれている」などとする調査内容を明らかにしました。

 電子たばこは、10年ほど前に中国で開発され、欧米の若者を中心に流行し、現在、400以上の銘柄が販売されています。厚労省の専門家会議は27日、健康への影響について調査内容を報告し、国内で販売されている複数の銘柄で、蒸気の中にホルムアルデヒドなどの発がん性物質が高濃度で含まれていることを明らかにしました。また、利用者のなかに肺炎などの健康被害も確認されたということです。
 国立がん研究センターたばこ政策研究部・望月友美子部長:「出てくる蒸気の中にアセトアルデヒドとかホルムアルデヒドのような発がん性を持つものが大量に出てくるというのが分かってきているので、それについて利用者の方たちはまだほとんど知らないという状況だと思う」
 日本では、電子たばこは法律上、「たばこ」にはあたらないため、未成年の吸引について規制はなく、厚労省は引き続き健康への影響を調査し、規制の在り方などについて検討する方針です。

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