火山噴火予知連が緊急提言 御嶽山の災害を受け[2014/11/28 18:55]

 御嶽山の災害を受けて、火山の専門家らが水蒸気噴火の前兆を捉えるための観測体制の強化や、24時間監視する火山を3つ増やすなどの緊急提言をまとめました。

 火山噴火予知連絡会が発表した緊急提言には、御嶽山で甚大な被害が出た水蒸気噴火について、その兆候をより早く把握するための観測体制の強化が盛り込まれました。水蒸気噴火は、前触れとなる現象が少なく、予知は難しいとされていますが、過去には噴火前に火山から出る熱で温度変化がみられたり、山の一部が膨張するなどの現象が確認されています。このため、火口周辺の温度変化を確認するカメラや地盤の動きを見るための観測機器を設置するほか、新たな技術開発の必要性も提言されています。また、24時間態勢で監視する47火山にここ数年で火山活動が高まっているとされる青森県の八甲田山と青森県と秋田県にまたがる十和田、富山県と長野県にまたがる弥陀ヶ原の3火山を追加すべきだとしました。気象庁は、緊急提言をもとに観測体制の見直しを検討するとしています。

こちらも読まれています