「はやぶさ2」天候不良で打ち上げ再び延期[2014/11/30 17:34]

　小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが再び延期されることになりました。

　はやぶさ2を載せた「H2Aロケット」は、種子島宇宙センターから30日に打ち上げられる予定でしたが、天候不良を理由に12月1日に延期になっていました。しかし、1日には発射場周辺で基準を超える強風が予想されることから、打ち上げを3日の午後1時22分4秒に再延期することになりました。打ち上げの予備期間は9日までとなっていて、それを超えると軌道解析のやり直しなどが必要になり、大幅な延期も予想されます。JAXA（宇宙航空研究開発機構）は「今後の天候を慎重に判断しながら、最終調整を進めたい」としています。はやぶさ2は、世界で初めて小惑星から微粒子を持ち帰った「はやぶさ」の後継機です。約3億km離れた水や有機物が存在するとされる別の小惑星から砂などのサンプルを持ち帰る計画で、生命誕生の起源の手掛かりになると期待されています。順調にいけば2020年に地球に帰還する予定です。