政府は、北海道新幹線と北陸新幹線の延伸区間について、来年度から国と地方が負担する建設費を増やし、開業を前倒しする方針を固めました。
開業が前倒しされるのは、北海道新幹線の新函館から札幌までと、北陸新幹線の金沢から福井県の敦賀までです。沿線の観光業が活性化し、GDP(国内総生産)を4000億円ほど押し上げるとの試算を受けて政府が踏み切りました。北海道新幹線で5年、北陸新幹線で3年、それぞれ前倒しするために今年度720億円だった国の関連予算を数十億円規模で増額し、地方負担についても増やす方向で調整しているということです。北陸新幹線については、2020年の東京五輪で訪れる外国人観光客を呼び寄せるために金沢−福井間の先行開業を求める声が強いことから、夏までの決着を目指し、与党内で検討を始めることにしています。
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